もっとも、復興して間もない地球がなぜアンドロメダ級の大戦艦を量産できているのかといった、『2199』を踏襲したつじつま合わせの数々にさほど必然性を感じなかったり(以後の展開次第で、またどう印象が変わるかわからないが)、ガミラスとヤマトの間を繋ぎつつ暗躍するクラウス・キーマンの存在も今のところは単に鬱陶しかったり、また『2199』から引きずる森雪出生の謎などなど、まだまだすべてにおいて気を許しているわけではないのだが、何しろ『宇宙戦艦ヤマト』という名がつくものである以上、リアル世代としてはついつい目を血走らせてしまうのだ。
いずれにしても今回の『第二章 発進篇』は大いに堪能できたのだが、あまりにものめり込み過ぎてエンドタイトルが流れた瞬間、もう終わりかよ! と思わず頭に血が上り「すぐさま次を見せろ!」と銀幕に向かって叫びたくなる衝動を抑えるのに必死なのであった。神田沙也加の主題歌《月の鏡》は、その後PVでようやく冷静に接することができた次第。
(美しく流麗な歌であった。でも彼女には『2』のエンディング曲でもあった《テレサよ永遠に》も、全七章のどこかタイミングの良いところで歌ってほしいものと切に願っている……)
(文・増當竜也)
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