■仲間たちが集まったのか、それとも試されたのか
商店会会長の織部千登勢(演:伊沢磨紀)は、由乃を「よそもの」と言って、活動に反対し続けてきた。
今回は「町のため」という彼女の意思を聞き、商店会の積立金を切り崩してまでの助力。
由乃らに関わってきた人たちが、力を貸すように動いた。中でもものすごくもめた彫刻職人の一志(演じる:興津和幸)が無言でうなずくシーン。誠実に頑張ってきた彼女たちへの信用が、形になった瞬間だ。
成功すれば信用はさらに増すだろう。失敗したら、信用は一気に失う。博打感が強い。
失敗して商店会の積立金が消えてなくなると考えると、肝が冷える。
今回は「観光とは何か」の根本を問い直す題材になりそうだ。
バンド誘致の流れで、せっかく今まで育んで来た「自分たちが地元の良さを活かす」という考え方が、「外から力を借りる」という流れに負けてしまいそうで、危なっかしい。
とはいえ、成功も失敗も「絶対」はない。どう意識を固め、みなで補いあってプラスに向けるかが、次回以降の見どころだろう。
サンダルさんの予告「それを作れば彼は来る、ただし一度来たら長居してなかなか帰ってくれません」というセリフ。「彼」が人とは限らない。
13話のタイトルにある「マリオネット」、操り人形を指すのは、観光協会か、あるいはライブに来た客か。
今回一つ、心からホッとしたのは、凛々子(演:田中ちえ美)が人前に出られるようになったことです。
コミカライズの2巻も発売されている。こちらは映画撮影の回まで。かゆいところに手が届くような内容で、読むともう一回アニメ見直したくなるのでオススメ。
なんて素敵なコミカライズ『サクラクエスト』2で人間関係をふわっと緩和して幸せに(アオシマ書店)
(文/たまごまご)
『サクラクエスト』12話 田舎に人気ロックバンドを呼ぶとかやめてー! 大失敗フラグじゃないの?のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、小松未可子、加藤将之、地方創生、独立王国、斧アツシ、増井壮一、チュパカブラ、お仕事シリーズ、たまごまご、17年4月期アニメ、田中ちえ美、七瀬彩夏、安済知佳、サクラクエスト、横谷昌宏、J.C.STAFF、上田麗奈、P.A.WORKSの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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