古代文明の石像に隠された秘密とは!? 『世界の闇図鑑』第11話「地底からの呼び声」レビュー

 女性が声を上げると、礼拝者たちが一斉に立ち上がる。「光だ、光だ」とうめきながら。恐れおののくクリスとケイトの前で、女性はサングラスを取った。

 女性には目がなかった。
 礼拝者たちも同様だった。眼球も、眼窩もない。

女性 「私達は目が退化してしまったの。だからあなたたちが必要なの…」

 そう言うと、彼女は口から謎の液体を吐きかけた。液体を浴びたクリスとケイトは、みるみる石化していった。これまでの生贄と同じように、巨像にされてしまったのだ。

 地底人にとって、光を独占する人類は疎ましい存在だった。彼ら彼女らは人類を生贄として捧げ続けることで、いつか光を手に入れられると信じている――おしまい

 謎の石像は生贄にされた人類のなれの果てだった、というお話。普通といえば普通だが、イースター島の巨石像「モアイ」や、メキシコのマヤ文明の遺跡から発掘された「宇宙船が描かれているかのようなレリーフ」にグッときたことのある方には、「こういう素直なのが見たかった!」と思える内容ではないだろうか。また、地底人の造形や描写などは『ウルトラマン』第22話「地上破壊工作」に登場した地底人を彷彿とさせる。怪獣テレスドンを操ったあいつらですね。

 いよいよ次で最終回となる本作。どんなネタ、どんな演出で楽しませてくれるのか。最後の最後まで期待に胸が躍ります!
(文/JUP-ON STUDIO)  

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