『東京卍リベンジャーズ』新宿スワンの和久井の新作!「ヤンキーマンガ(笑)」と敬遠したら絶対損!

「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中のマンガ『東京卍リベンジャーズ』(作:和久井健/講談社)の第1巻が5月17日に発売されました。映画化もされた『新宿スワン』(講談社)などで知られる和久井の新作ということもあって注目を集めています。

 主人公の花垣タケミチは壁の薄いボロアパートに住み、バイト先では6歳年下の店長からバカ扱いされる情けない童貞男。ある日、中学時代に付き合った人生で唯一の彼女・橘日向(ヒナタ)とその弟・直人(ナオト)が悪党連合“東京卍會”の抗争に巻き込まれ、死亡したことをニュースで知ります。するとその日、タケミチは何者かに押されて電車のホームに落下、電車に轢かれてしまう……かと思いきや。

 次に目をあけると中学2年生の頃にタケミチはタイムリープしていました。体ごと飛ぶのではなく、意識だけ飛んだようで、中学2年のタケミチの体に、12年後のタケミチが乗り移った形。 中2のタケミチは現在のタケミチと違ってイケていて、学校の不良グループのナンバー2。可愛い彼女・ヒナタもいて、不良にありがちな人生の全盛期(中2時)というやつです。

 ただ、現在のタケミチの感覚からすると、ボンタン履いて金髪で粋がっている自分も仲間もクソダサいヤンキーらしく、どうやら精神は真っ当に成長したよう。こういう細かい人物の心情描写が、不良を嫌悪する読者に対し、キャラへの好感度を上げるのに大分貢献しているように思います。

 さて、タケミチは記憶を整理しながら不良仲間たちとともにする中で、このタイムリープした日が、どんな日だったかを思い出します。この日は渋谷の中学に乗り込み、相手の中学3年生に半殺しにされ、“東京卍會”の奴隷となった忌まわしき日だったのです。気付いた時にはもう遅く、前回と同じように半殺しにされて奴隷に。

 ここからタケミチは転落の人生を歩んでいくのですが、タケミチはこの日にヒナタの弟・ナオトに出会い、12年後の自分の運命、そしてヒナタとナオトの運命を伝えます。

 そこでナオトと握手を交わしたタケミチは再び現在へタイムリープ。すると、電車にひかれたはずの自分が駅の医務室にいて、目の前には大人になったナオトの姿が。なんとホームに落下したタケミチをナオトが救ったというのです。

 しかしタイムリープによって運命が変わり生き延びたタケミチとナオトですが、ヒナタの死んだ事実はそのまま。そこで今度はヒナタを救うべく、タケミチはもう一度タイムリープし、現在の“東京卍會”のトップ、佐野万次郎と稀咲鉄太が出会わない運命を作ろうと挑みます。

 こうすることで現在の“東京卍會”のようすは一変し、ヒナタが死ぬこともないということらしいのですが、正直ヒナタを救うだけなら他にいくらでもやりようがあるんじゃ…… と思ったりも。まあしかしタイプリープものなんて真剣に考えだしたらキリが無いので、この作品、この世界では、“東京卍會”を変えることしかヒナタを救えないと信じて読みましょう。

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