井口昇が総監督をつとめる紙芝居アニメ『世界の闇図鑑』(テレビ東京ほか)。第10話は上野遼平が監督、吉田ウーロン太が脚本を担当。視聴者をビックリさせる仕掛けが施されたホラーとなっている。
その奇妙な骨董屋は、ヨーロッパのある小さな町の中にひっそりと佇んでいた。男性客がふらりと訪れる。彼の目に留まったのは一枚の仮面だった。年老いた店主が声をかける。
店主「それは世界中で“最期”を見届けてきた仮面だ」
男性「……いくらですか?」
店主「買わないほうがいいよ。フフフ…」
意味深なことを告げると店主は奥へと引っ込んだ。男性は仮面に近付いてまじまじと見つめる。不思議だ。なぜ自分でもこんな店に来たのか分からなかったが、ひょっとしてこの仮面と出会うためだったのか。運命とはこういうものか――。
男性は衝動を抑えきれず仮面をつけた。その瞬間、男の意識は朦朧とし、知らない景色が目の前に広がった。どこかの原始的な村落で、仮面をつけた半裸の男が処刑されている。
男性「この仮面が、大昔に処刑に使われていたってことか?」
また景色が変わる。古代ローマの闘技場らしき場所で、仮面の男がライオンに食われている。また景色が変わる。仮面を付けた男が騎士に馬で引きずられ処刑されている。
男性の中には恐怖とともに好奇心すら芽生えていた。
その時、「景色」の向こうにいる騎士が不意に男の方を向いた!
騎士「次はお前の番だ!」
男性「お、オレが見えるのか?」
男性はパニックに陥った。このままでは騎士に殺されてしまう。夢中で仮面を脱ごうとするが、いくら頑張っても顔から外れない!
ここで画面に気持ち悪いエフェクトが次々にかかるのだが、その最中、いきなり二つの目(実写!)がギョロリと画面中央に現れ、あちこちを睨み付けるのが死ぬほど気持ち悪い! 紙芝居だと思ってるから余計にビックリです!
男性は絶叫して店から飛び出した! キキーッ、ドカン!
……車に轢かれて横たわる男のそばに、あの仮面はもうなかった。
画面から見つめる「目」にビックリ!『世界の闇図鑑』第10話「最期を見つめる奇面」レビューのページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、井口昇、JUP-ON STUDIO、世界の闇図鑑、神門実里、上野遼平、吉田ウーロン太の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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