『正解するカド』7話 ヤハクイザシュニナと日本政府とメディアの行動原理を真剣に追ってみた

──「近所で売ってた“カドカステラ”に“カド饅頭”」
『正解するカド KADO:The Right Answer 』の7話。カドカステラが美味しそうと思った米光一成が全話レビューするよ。*ここまでのレビュー

『正解するカド』7話 ヤハクイザシュニナと日本政府とメディアの行動原理を真剣に追ってみたの画像1『正解するカド KADO:The Right Answer 』公式サイトより

■CEOがアポなしでいきなりやってくる

 売上高3兆円時価総額100兆円のネットサービス企業のCEOセッテンが、アポなしで、いきなり直々にNNK報道部へやってくる。
 そして言野匠チームが撮った映像を見せながら、日本語をペラペラ話して言うのだ。

「ほんもののリアルだった。それが世界のユーザーのニーズと合致したのさ」
「つまり、その違法アップ動画の広告収入をくれるってわけですか?」

 と、すっとぽげたリアクションをする言野匠。
 いや、CEOが、わざわざ直々にやってきて、そんな話なわけないじゃないか……。
 ヘッドハンティングだ。

 というわけで、あっという間にセッテンに乗り換えた言野匠は、
 許可も得ず、ヘリコプターでカドに接近する。
 この無謀に答えて、カドからヘリの着陸場が登場する。

■なんとカドは治外法権に!?

 この様子を見ていた軍人が上官に聞く。

「拘束しますか?」

 上官は答える。

「政府間交渉で国内での異方存在の行動に対しては一定の特権、治外法権が与えられている。要求はできても強制はできない」

 おおっと、ほぼ侵略に等しい現れ方して、まだ何者かわけの分からない存在に対して治外法権が与えられてるという事実が判明しました。

■脳の形のサンサを体験

 そして問題の脳みたいな物体サンサ。
 これの力で、眠らなくてよくなるというのだ。
 言野匠たちにサンサを差し出すヤハクイザシュニナと真道幸路朗。

「ヤハクイザシュニナによれば特段の危険はありません。ただし科学的に検証されたことではないので、最終的には彼を信頼するかどうかということになるでしょう」

 またも科学的検証や理性的な判断をさしおいて、ヤハクイザシュニナの言い分をまるまる鵜呑みにするという流れになって、言野匠たちは、サンサを体験するのだ。

■ひとりワークシェアリング!?

 サンサは、一目見るだけで異方の感覚を得ることができる物体だ。

「貴方たちは断片である。貴方たちは宇宙に存在しているが、それは貴方たちのほんの一部のみである」

 とヤハクイザシュニナが説明する。
 重ねて、真道が言う。

「自分自身をワークシェアリングする。その新しい感覚を我々に与えるのが“サンサ”なんです」

 そして、サンサの拡散にはメディアを利用しようという話になるのだった。
 ということは、これで誰もがワムを折れるようになるってわけか……。

■寿命が縮んだりしないの?

 この後、

「たとえば寿命が縮むようなことはないの?」

 と、寿命みたいなロングスパンの問題を指摘されても、真動さんは、

「検証は必要だが、少なくとも実際に体験した感覚では大丈夫だとみている」
 と今の感覚で「だいじょうぶ」だと答えるのだ。
 そうとうのヤハクイザシュニナ信者になってきておるな。

■ヤハクイザシュニナと一緒に夏祭り

 そして、後半は、ヤハクイザシュニナと一緒に夏祭り。
 浴衣着て恥ずかしいとか、楽しく金魚すくいのシーンあり。
 みんなで仲良くやっておりますよ。
 と思いきや、沙羅花が真道に告白!? えええ!? 違うのかーってシーンをぶち込んできて、続く!
 ここまできたら、次回、チンアナゴの活躍を期待しよう!
(文/米光一成

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