『月がきれい』7話 決戦は遊園地! 中学生たちの恋の迷路にタイムライン騒然、甘酸っぱ死余裕でした

■するのか? しちゃうのか?

 それにしても小太郎は茜への好意をことごとく言葉と態度、行動でしっかりと示している。「恋愛はチャンスではなく意志である」という太宰治の教えを忠実に守っているわけだ。グループから抜け出して、たっぷり遊園地デートを満喫する2人。そしてムード満点の打ち上げ花火! 手をつなぎ、見つめ合う。するのか? しちゃうのか? ああああああ! 今回2度目の視聴者絶叫ポイント!

「ちゅーしてる!」

 子どもに遮られて2人のキスは寸止め。思わず笑い出す2人。打ち上げ花火は続く。描かれてはいないが、たぶん2人はキスしちゃってると思う。するでしょ! ふぅ……。

 帰りの電車、茜の隣で熟睡する小太郎。戦士の休息だ。茜は千夏から送られてきた泣き顔のLINEスタンプを見て、思わず「ごめん」と呟く。遠ざかっていく踏切の音がせつない。泥沼の三角関係、四角関係を回避し、主人公の2人はラブラブ。幸せなはずなのに、観ている視聴者の胸もギュッと締め付けられる。何もできずに涙を流す千夏の姿を見たからか、傷心をこらえて打ち上げ花火を見上げる比良の横顔を見たからか。

 誰かが幸せになったとき、誰かが傷つくこともある。それぞれに人生があるということ。それにしても今週も時間が経つのが早かった……。

■2人にとって最大の敵、それは……

 今回の作画、東京ドームシティがものすごく正確に描かれていて驚いた。実は筆者はすぐ近くに住んでいるのでよくわかるのだが、すべての風景に見覚えがある。ジェットコースターの軌道や「HUB」の看板すら正確だった。ただし、東京ドームシティで打ち上げ花火は行われていない。ここはアニメならではのファンタジーだ。

「今週も甘酸っぱ死」「今週も無事に死ねました」「こんな学生時代なんかあってたまるかよ!」「明日から生きていける気がしない」と死屍累々のタイムラインの中で、「もう今回が最終回でいいんじゃないか」という声も目にした。たしかにそうかもしれない。小太郎と茜はクラスメイトも知るカップルとなり、2人はお互いの恋心を強く確かめあった。たぶん、キスもしちゃったと思う。これ以上のハッピーエンドもない。

 しかし、これから2人にとって最大最強の敵が現れる。それは受験、そして両親だ。なにせ彼らはまだ中学3年生、親の力は絶大なのだ。というわけで、これからさらに胸が痛くなりそうな展開が待っていると予測する。幸せなところで終わりにできないのも人生って感じ。

 なお、1話~6話がYouTubeのフライングドッグ公式チャンネルで1週間限定無料公開中。まわりの友達に薦めて恋テロを仕掛けてやろう! 
(文/大山くまお

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