『サクラクエスト』7話「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」

――都会での仕事に憧れる20歳女子。就活全滅、限界集落寸前の田舎のよくわかんない独立王国の王様に就任させられて、映画撮影のために町を貸出中。真希ちゃんが出た「おでん探偵」の録画は、町中に広がっているんだろうなあと考えると、なんだかセンチな気持ちになるたまごまごが、『サクラクエスト』(TOKYO MXほか)全話レビューお届けします。*ここまでのレビュー

『サクラクエスト』7話「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」の画像1『サクラクエスト』公式サイトより

 コミカライズ版も発売された。こちらはTVアニメ第3話、由乃が自分の決意を皆の前で発表するところまでが描かれている。
 キャラの表現がよりわかりやすくなっているので、アニメとあわせて読むと吉。元気ハツラツ度増量。あとしおりちゃん。
『サクラクエスト』コミカライズ版は、キャラを濃くしておっぱいマシマシ(アオシマ書店)

『サクラクエスト』7話「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」の画像2『サクラクエスト』公式サイトより

第7話『煉獄の館』さようなら、思い出の家

 間野山町での映画撮影。木春由乃(演:七瀬彩夏)たち観光協会総力あげてお手伝い中。女優を目指して挫折した緑川真希(演:安済知佳)は苦痛を感じていた。
 撮影のために燃やすことになった家屋は、四ノ宮しおり(演:上田麗奈)の思い出の家。彼女は家が燃やされないよう由乃に嘘をついていたことが判明。言い合いになってしまう。
 真希は小学校を訪れ、自分の気持ちを思い出して、映画撮影に協力することを決める。思い出の家が燃えて悲しんでいたしおりは、由乃がある粋なはからいをしていたことを知る。

■「好きなだけじゃそのうち行き詰まる」とは限らない

 真希が小学校での撮影で自らと向き合い、故郷で憑き物を落とす……という展開は、ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京系)と似ている。
『カンヌ』では、山田孝之本人が映画撮影で迷走中、他の映画監督の作品で小学校に行き、最終回では故郷に帰還。自分に向き合っていた。
 幼い時間を思い出す場所で、自分の向かうべき場所を探す。他人を表現するために、まずは自分を元の位置に戻す。

「お芝居なんて所詮他人の人生なんだから、気負わなくたっていいんだよ。うまく演じようなんて思わなくていい、その状況を楽しんじゃえばいいの」
 20回近くリテイクしていた、代役の織部凛々子(演:田中ちえ美)に真希がかけた言葉。は、そのまま自分に跳ね返ってくる。
 真希がこれで東京に戻るわけじゃなくて、改めて観光協会の一員として働こうとしているのが、すごくいい。演劇という武器を使って、最も自分に適した仕事を見つけていけるはず。

『サクラクエスト』7話「そんなのふるさと捨てた由乃ちゃんだから言えるんだよ!」のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!