ポジティブに生きるのは楽じゃない、でも努力するのも悪くない──ドラマ『人は見た目が100パーセント』第5話レビュー

 そして、今回もう一つ岸根から言われた言葉

「何かを無くして、得るものがある」

 意味がわからず、戸惑う城之内たち。

 しかし、いろいろな人を観察することで、その意味合いを徐々に理解していく。なかなか実感できなかった城之内も、ある日編み込みを解かれてしまったお陰で、榊にまた髪を編んでもらうことができたことで、それを思い知る。

 何か大切なものを無くしてしまった時、そこでただ悲しみに暮れるか、「何かを得られるかもしれない」と前向きに生きるかで、人生は変わってくる。それはポジティブであるためにも大切なことだ。

 ドラマも中盤となり、テンポの良さと間合いがより面白くなってきた。ベタな笑いなのだが、なぜだか笑ってしまう。

 上司である國木田(鈴木浩介)とのやりとりとか、城之内がロボットと一緒に寝てるところとか、いちいち面白い。國木田とのやりとりなどはまるでアドリブを見ているようだった。これからも、小ネタは多く出てくることだろう。

 少しずつ前向きになっていく城之内。残念ながら、努力は人を裏切らない……ということはないし、努力が必ず報われるとは限らない。ただ、努力したことによって、自信を持ち、ポジティブになることは確かにできるだろう。

 努力した時間や労力はマイナスでも、それによってプラスになることはいくらでもある。人生なんて、不公平に見えて、案外平等にできているのかもしれない。

 押し付けがましくなく、ユーモアに包んでそう伝えてくれるドラマを、信じてみてもいい気はしている。
(文=プレヤード)

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