『月がきれい』5話 「ああああああ」言葉にならない声のもどかしさ、これは深夜の恋テロアニメ

「やさしい気持ち」が恋の甘い空気を濃密に伝えている一方、主人公の小太郎と茜の2人はセリフが実に少ない。アヴァンタイトルも教室で離れた場所から見つめ合い、吐息を漏らすだけ。心の動きや感情をセリフで伝えるのではなく、言葉にならない声で伝えていく。「あ……」とか「え……」とか「……っ」とか。2人のやりとりは瀟洒な作画とともに『月がきれい』のトーンを決定づけている。それにしても、小太郎役の千葉翔也と茜役の小原好美は大変な苦労をしているんじゃないだろうか。

 さて、ラストでは小太郎にグイグイと距離を詰めてくる千夏が爆弾発言をドロップ! 陽気な笑顔の裏に、陸上部で最後の夏に向けて張り切っていたはずが、すぐさま小太郎と同じ塾に通うために練習を休む(そしてそれが本人の中で矛盾していない)というヤバさを隠し持つ千夏が、ウブな中学生たちを三角関係地獄に叩き込むのか? 「ひめごと」とか言ってのぼせている小太郎を尻目に、不穏な予感がビンビンするぞ。来週も悶絶必至だ。
(文/大山くまお

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