『サクラクエスト』5話 バカは立派な褒め言葉、サグラダファミリアみたいな建造物をつくりたい由乃国王

——都会での仕事に憧れる20歳女子。就活全滅、限界集落寸前の田舎のよくわかんない独立王国の王様に就任させられて、彫刻による町おこしを動かし始める。最近しおりちゃんの長いスカートに尊さを感じているたまごまごが、『サクラクエスト』全話レビューお届けします。*ここまでのレビュー。

『サクラクエスト』5話 バカは立派な褒め言葉、サグラダファミリアみたいな建造物をつくりたい由乃国王の画像1『サクラクエスト』公式サイトより

第5話『ユグドラシルの芽生え』やっと一歩目

 軽すぎるノリで、間野山町の観光に使えないかと伝統工芸の木彫りを見に行った木春由乃(こはる・よしの/演:七瀬彩夏)たち一同。しかし職人の一志(かずし/演:興津和幸)に「ふざけるな!」と一喝され、町おこしメンバーの一人・香月早苗(こうづき・さなえ:演/小松未可子)はこの仕事を降りようとする。諦めない由乃は間野山彫刻を実際に研究・調査。彫刻を使った建造物を、少しずつ組み上げていくことを提案する。
 町おこしに協力的な彫刻師・辰男(たつお/演:野瀬育二)と話し合い、悩んだ末に戻ってきた早苗。彼女によって、破天荒だった由乃の案は現実的なものに。第一歩として、駅に一志の欄間が飾られた。

『サクラクエスト』5話 バカは立派な褒め言葉、サグラダファミリアみたいな建造物をつくりたい由乃国王の画像2技術者であり商売人でもある辰男の考え方は、芸術家肌の一志とは大きく異なる。『サクラクエスト』公式サイトより

■バカっぽいところが国王らしい

 序盤わりと真剣に町の彫刻を調べていた由乃。考えた案が「サグラダファミリアみたいに彫刻で何年もかけた巨大木造建造物を作る」と言うもの。
 保存も大変、建造年月かかる、お金超かかる。そもそも誰が見に来るの。
 絵がどうしようもなくヘタなのもあって、彼女が何をやりたいのかイマイチわからない。ツッコミ担当・緑川真希(みどりかわ・まき/演:安済知佳)は「勉強して出した答えがそれ?」と顔をしかめる。由乃の自信とドヤ顔はどこからくるのか。(あと字もヘタだ)

 ところが、彼女のアグレッシブすぎる案は見捨てられなかった。早苗の手によって具体化され、今後の長期に渡る町おこしの足がかりにまでしてしまった。
 要は由乃の案は「大きい方がいい」と、抽象的・感覚的だっただけ。整理する人がいればいい。

 周囲は由乃を「バカ」だと言う。5話まで来た今は、立派な褒め言葉だ。どんどん前に進むエネルギー。諦めないポジティブさ。型にはまらない考え方。想定外な視点。「バカ」度が突き抜け始めていて、とても気持ちがいい。
 ただし「バカ」なので緻密さに欠けるし、夢見がち。ストップがきかない。そこは、仲間におまかせ。

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