■内名木の声優を務めた青野武と千葉繁
旧アニメの内名木の声優は青野武。かつて『ちびまるこちゃん』(フジテレビ系)のさくら友蔵の声を務めていた(2代目。1995年10月1日-2010年6月20日)。
『ちびまる子ちゃん』と言えばサザエさん同様、明日が辛くなる日曜アニメ。01年から03年のエンディングでは、日曜が終わる切なさを歌った曲「休日の歌」が流れていた。
月曜朝の憂鬱さを表した「日曜クラブ」には、青野武はピッタリのキャスティングに思える。
NEW内名木の声優を務めるのは、千葉繁。『北斗の拳』(フジテレビ系)では、回を重ねるにつれて、ハイテンションになっていく次回予告と、雑魚敵の断末魔で、番組を盛り上げた。
カ、カネガナイヨオーーーー!!
オ、オレモダーーーー!!
オ、オレドクシンノママシヌナンテ……イヤダッ!!
みたいなことを叫んだあと、破裂して死んでいくモヒカン頭たちの役である。
■千葉の演じる内名木から感じ取れた世紀末モヒカン感
『日曜クラブ』を新旧アニメで比較してみると、NEW内名木の方が肉体的ダメージを多く受ける機会が多く、苦悶の声も多い。
旧内名木がダメージを受けたのは4回。全部喪黒さんに足を踏んづけられて痛がってるパターンである。
NEW内名木は5回のダメージシーン。喪黒さんに3度足を踏まれたほか、日曜クラブの入り口で頭をぶつけたり、不良にトイレに連れ込まれてボコられたりするシーンが追加されていた。
無理やり文字に起こしてみると
イタァァアアッ(1度目の足踏まれ)
イタッ(2度目)
グウウァッ(シャッターに頭ぶつける)
アイタッ(3度目に足踏まれ)
ウガッオワッグアァアアッ(駅の便所でヤンキーにボコられる)
みたいな感じ。
公式サイトでは、各話主人公の声優のコメントが載せられている。千葉は『いつも声帯から血を滲ませないと仕事をした気がしないんですが、普通の芝居も出来るんだぞ!というアピールもできたと自画自賛な私です!( ^ω^)』という感想を発表していた。北斗の拳の雑魚敵と比べてみると、内名木には悲壮感がある。
ただ、日曜クラブの料理を見て「ウヒョーッ」って言ったり、日曜クラブ従業員のかずこさんに「もっとビール持ってきてよぉんかずこぉん」ってねだったりしていた部分からは、世紀末モヒカンの面影が見えた。そんな内名木に「ドーン!」した喪黒さんは、ポジション的にケンシロウに近い。
(文/山川悠)
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