一番人気は着ぐるみ！　地上に二つとないシュールなコスプレイベントが降臨!!「蒲田・コスプレこれくしょん2017」

• ツイート
• 

「次のヒントは映画ですよ」

　と聞き、蒲田唯一の映画館の前に行ったが、それらしき人は見つからず。通りがかりの、狼の衣装を着た人に聞いて愕然とした。

「4階の映画館ですよ!」

　昭和感あふれる映画館の4階にあがると、レトロな風景の中に、確かにコスプレっぽい人が……。

　確かにヒントはわかりやすいのだが、風景に溶け込んだりしていて、見つけるのが困難なのである。

ここぞとばかりにキャンペーンに乗っかる、蒲田警察署

　そうこうして集めて、最後のスタンプは呉服屋にいる「お姫様」が持っているという。

　その呉服屋を見つけて中に入ると、おばちゃんの姿が。なるほど、この人がお姫様か、と思ってスタンプを求めると……

「いや、私はオシメさま。お姫様はあっち」

　なんとも、蒲田的な暖かさであった。

着ぐるみさんたちはまったく声を出せないので意外にパレードは静か

　さて、今回のメインイベントとなったのは、商店街を練り歩くコスプレパレード。時間になり、集まってきた人々の中に目立つのは、なぜか着ぐるみの一群。そして、着ぐるみのファンと思しき、熱心に撮影に励む一群も。

　……もはやカオスである。

　商店街を練り歩く最中のアナウンスでは「大田区はコスプレ発祥の地」という言葉が幾度となく繰り返された。それを聞いた通りがかりの人からは「そうだったんだ……」という声も、聞こえてきた。

何の作品か、知ってか知らずか、着ぐるみは子供たちに大人気であった

　何か地域の催しというよりも、シュールな祭りという雰囲気の漂った、今回のイベント。やはり気になったのは、商店街が主催となりながらも、まだ地域全体で盛り上げる感じに乏しかったことだろうか。この日集まったコスプレイヤーは30名程度。やはり日程の都合で、盛り上げに欠けた感じは否めない。けれども、問題点を改善しながら、次々とイベントを実施していくだけのポテンシャルが大田区にはある。

　これからも、オタクの街・大田区がどのように盛り上がっていくのか取材を続けて行くことにする。
（文＝昼間たかし）

ついに昨年の賞品でもあった27万円の高級ベッドは、ジャンケン大会で貰われていった

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2