公式の存在意義が忘れ去られる……同人グッズだけ売っていればよいという、オタクショップの謎思考

公式の存在意義が忘れ去られる……同人グッズだけ売っていればよいという、オタクショップの謎思考の画像1「メロンブックス」公式サイトより。

 誰もが大好きオタクショップの大手「メロンブックス」。その売り場に今、異変が起きているという。

 各店舗において、公式グッズを販売するコーナーが、どんどん縮小され消滅の危機といってもいい状況になっているのである。

「以前から、メロンブックスの公式グッズの販売スペースはさほど面積のあるものではありませんでした。それが、最近になって、もうなくてもいいんじゃないかという話になっているんですよ」

 そう話すのは、内部事情に詳しい関係者。

 元来、メロンブックスにおいて主力となっていたのは、同人誌や同人グッズ。それでも、社会的に認知された大手である以上、公式のものも、きちんと販売している必要はあった。

「書籍はともかく、公式グッズはほかの店舗で購入する人のほうが多いでしょうから、さほど売上のあるものではありません。とはいえ、『人のふんどしで相撲を取っている』という批判を避けるためにも、ちゃんと公式を販売している必要があると考えてきていました。でも、最近になって、もう完全に同人を売るショップということに方針を決めてもいいんじゃないか……という意見が大勢を占めるようになってきたんです」(前出関係者)

 この人物も明かすように、メロンブックスにおいて公式のグッズがどれだけの売上を占めているかは、疑問である。とはいえ、同人はあくまで公式が存在することによって、黙認のもとに恩恵を受けさせてもらっているもののハズ。何より、さまざまなニュータイプのグッズ開発というのも、だいたいは公式・商業ベースで成功したものが、同人でも制作できるようになる流れである。

 そのことが、業界内にいれば理解されているハズなのだが……。

「グッズというのは、いくら売れても儲けは微々たるものです。それを1クールのアニメごとにグルグルと回している中で、業界全体が沈まないことを考えることもできなくなっているんじゃないでしょうか」(前同)

 もはや、ユーザーサイドから見てもグッズというものは、違うキャラで同じ形のものばかりが次々と出ているだけで食傷気味。そんな凡庸なスタイルが、思考をおかしくさせているのか。
(文=特別取材班)

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