放送が終わってしまう……。大人気なのに『エロマンガ先生』のグッズが6月過ぎるまで発売されないワケ

放送が終わってしまう……。大人気なのに『エロマンガ先生』のグッズが6月過ぎるまで発売されないワケの画像1「ムービック」公式サイト・『エロマンガ先生』商品ページより。

 本サイトでも毎週レビューが掲載されている、4月より放映中のアニメ『エロマンガ先生』。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかさ×かんざきひろコンビによるライトノベルの待望のアニメ化ということもあって、日々人気は高まっている。

 とりわけ、キャラクターデザインと監修を、小説版の挿絵を描いているかんざきひろ=織田広之氏が担当していることから、原作にも忠実な作品として評価を得ているという具合である。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の挿絵で注目されて以来、イラストレーターとして、高い人気を獲得している、かんざき氏。

 氏の描く紗霧をはじめヒロインたちのグッズを早く手に入れたいと考えているファンも多いのではないだろうか。

 しかし、放送が大人気を得ているにも拘わらず公式グッズの発売はまだ先の話。既にストラップやスマホケース、枕カバーやシーツなど定番のグッズ発売は告知されている。だが、その多くは早くて6月初頭から下旬以降になっているのである。

 人気のグッズだというのに、なぜ発売がこんなにも遅いのか。これでは、ほぼ放送が終わってからの発売ではないか……。

 キャラクターグッズに詳しい業界関係者は、その理由は二つあるという。

「一つは、制作委員会に出資しているムービックに優先権があることです」

 アニメイトグループの中核を担う企業でもあるムービックは、様々な制作委員会に出資することで、グッズ作成の優先権を確保している。キャラクターグッズというのは、制作委員会に対して「このグッズをつくりたい」という企画書を提出して承認を得るのが一般的な流れだ。その中にあってムービックは制作委員会に出資することで優先権を確保すると共に、定番のグッズはだいたい抑えているのである。つまり、テンプレ化した企画書を提出して「こっから、ここまでのグッズはウチが最初にやる」という形で独占をはかっている。結果、大小様々なグッズ制作会社は、グッズそのものや、画像素材のバッティングを避けて制作委員会にグッズ制作を申請することになる。

 こうしたアニメグッズの制作において重要なのは、売り時を逃さないこと。すなわち、次クール、次々クールのアニメの中からヒットする作品を選び抜き、早い段階からグッズ制作に取りかかるわけである。

 しかし『エロマンガ先生』に関しては、ここまでのヒットを予期する目利きが一人もおらず完全に、売るタイミングを逃してグッズが発売される形になってしまっているのである。

 加えて、グッズ発売が遅れてしまう理由は、もう一つある。

「監修を担当するアスキー・メディアワークスが、すっごく仕事が遅いんですよ……」(前出関係者)

 この件に限らず、アスキー・メディアワークスは、なぜかものすごく監修に時間がかかるのがデフォルト。本来は、それも見越した上でのグッズ制作が当然のハズなのに、誰もそこには気がついていなかったという。

 もはや、グッズ制作会社は1クールごとにルーティーンで、キャラだけ入れ替えたグッズを制作するスタイルに堕してしまった結果だろうか。この機会損失は、とにかく勿体ない。

(文=特別取材班)

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