――紗名のアキレス腱、妙に生々しかったですね。女性同士の殺し合いに近いバトルを見るのが生きがいのたまごまごが『アリスと蔵六』全話レビューします。*ここまでのレビュー
■5話「帰るところ」一条センパイ、マジイケメン
早苗「今日、私たちの家に家族が一人増えました」。原作・今井哲也、監督・桜美かつし、J.C.STAFF制作のアニメ(TOKYO MX)。頑固爺さん/・樫村蔵六(かしむら・ぞうろく/演:大塚明夫)の元にやってきた、妙な力を持つ少女・紗名(さな/演:大和田仁美)を巡る物語。
5話は現状での、このアニメ最大のアクション回に。無数に舞う毛むくじゃらの腕を見られるアニメは『アリスと蔵六』だけ!
逃げ出した紗名を捕まえようとする研究所。彼女は“ミニーC”・タチバナ(演:能登麻美子)によって誘拐されてしまう。そこへ助けに来たのが、内閣情報調査室の一条雫(いちじょう・しずく/演:小清水亜美)。ハッカー・山田のり子(演:広瀬ゆうき)の力を借りながら、雫はさまざまな種類の兵器を召喚してミニーCを追い詰める。ミニーCはその力に疑問を抱きながら力づくで反撃。2人の戦いは、紗名がさらわれた船をめちゃくちゃにするほど、激しいものになっていく。
■スニッカーズの袋を開けられない紗名
能力「トランプ」は、基本的に身体が疲弊すると使うことが出来ない。エネルギー切れだった紗名に、雫は食料としてスニッカーズを転送して渡している。
ここで、紗名はその袋が開けられず、蔵六に開けるよう頼んでいる。
エネルギー切れで、彼女の身体はひ弱だからといえ、そんなん開けれるだろ……という気もする。だが、紗名には「蔵六に開けてもらう」というコミュニケーション自体が必要だった。
彼女は袋を開けた蔵六の手を握ったまま、スニッカーズを食べている。
紗名の場合、能力で「やれる」ことはいっぱいある。でも知識と知恵がない上に、人との関わりを知らない。倫理を蔵六から学びながら、どこまでやっていいのか手探りしている。
紗名は衣装を自分で出すことができる。しかし髪型は「早苗にやってほしい」と言う。共に生きるとは、やれることを全部やることではなく、お互いにほどよく干渉しあうことだ。
『アリスと蔵六』5話 紗名、スニッカーズの袋をじいさんに開けてもらう、その手を握ったまま食べるのページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、大塚明夫、広瀬ゆうき、内田秀、大和田仁美、今井哲也、コミックリュウ、たまごまご、アリスと蔵六、大塚芳忠、J.C.STAFF、能登麻美子、松風雅也、小清水亜美、V6、豊崎愛生の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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