頭の中は常にゼルダ――大ヒット中の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の中毒性のすごさ

2017.04.28

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』公式サイトより。

 ゼルダがやりたい。一刻も早く、1秒でも長く。ここ1カ月ほど、常にそう考えて仕事をしている。

 しがないライターの私だが、唯一胸を張って自慢できる瞬間がある。「趣味はなんですか?」と聞かれ、「ゲームです(ドヤァ)」と応えたときだ。主に芸能人のニュース、それもスキャンダルを中心に取材・執筆を行うことが私の稼業だが、それまでの人生はゲームとアニメを中心に回っていたといって過言ではない。

 ふと我に返ると、この職業に就いて早10年。気付けばアニメを観る時間もなくなり、ゲームの時間もどんどん減っていった。そんな私でも、家庭用ゲームはなんとかハードから買い揃えることを心がけ、明け方に帰宅したとしても、絶対に1日1時間はゲームの時間を作れるよう努力している。

 そんな私が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の存在を知ったのは、同時発売となるNintendo Switchが店頭に並ぶわずか一週間前だった。その時点で様々なサイトを巡回し、お馴染みながら未知なるソフトの存在に心を躍らせていたものだが、いずれも予約は受付終了となっていた。そこでふと蘇ったのは、2006年に発売された初代『Wii』の購入を巡っての出来事である。

 当時はフリーター、というかほぼニートだった私は、発売前日の深夜1時頃から地元のビックカメラに並んで本体をゲットしたのだ。その時もゼルダ、『トワイライトプリンセス』を同時に購入した。別に予約しようと思えばできたはずだが、あえてしなかったのは「達成感を味わいたい」という感情からだったのか。しかし現在は多忙なフリーランスライター、しかもそこそこ稼げているというおごりもあってか、「発売日に買えなくても変な業者にプラス2万くらい積めば余裕で買えるだろう」などという、良い子はマネしちゃいけない思惑があった。

 しかし、あの頃の気持ちがなぜかフィードバックした。「お店に並んでゼルダとNintendo Switchを同時購入したい」。私は発売当日、始発で新宿のビックカメラに向かうつもりになっていった。

 ところが前日にちょっとしたトラブルが発生してしまい、始発時点で私は東京にいなかった。それでも「ま、今日買えなくてもどこかに緊急入店するだろう」と軽い気持ちで考えていたが、これもまた誤算だった。Twitter上の「明日G■Oに*台入荷するらしい」「地元のヨー○ドーでGETしますたフヒヒwww」といった真偽不明の情報に踊らされつつ、Switchを巡る戦いの日々は一週間続いた。そして結局夢を叶えてくれたのは発売翌週の土曜日、地元のトイ●らスだった。

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