【モノブライト出口博之の特撮自由帳(9-2)】

オワリカラ・タカハシヒョウリ×モノブライト・出口博之『ウルトラマン』まみれの特撮対談!<後編>

 特撮作品への愛を、モノブライト・出口博之が暑苦しく語る【モノブライト出口博之の特撮自由帳】。今回は前回に引き続き(記事参照)、ゲストの、ロックバンド「オワリカラ」ボーカル・ギター担当のタカハシヒョウリさんとの対談後編をお届け!

 好きな怪獣から、特撮に対するスタンスについて、そしてカバーアルバム『ウルトラマン・ザ・ロックス』を6月7日にリリース予定の「科楽特奏隊」について、思う存分語ってもらいました。

オワリカラ・タカハシヒョウリ×モノブライト・出口博之『ウルトラマン』まみれの特撮対談!<後編>の画像1撮影・松沢雅彦

■「特撮好きはフィギュアを引っくるめて特撮が好きな人と、内容が好きな人と二分される」

タカハシヒョウリ(以下、「タカハシ」) 意外とこれまで出口さんの好きな怪獣について、お話ししたことがなかったと思うんですけど。

出口博之(以下、「出口」) ああ、俺はどうしてもヒーロー側から見て話をすることが多いからね。でも怪獣も好きなやついっぱいいるよ、ギエロン星獣(『ウルトラセブン』)とか。

タカハシ おお、渋いとこいきますね! 切ない系の怪獣ですよね。

出口 そう、やっぱ何かしらストーリー的な意味や過去を背負っているような怪獣が好きかな。あと造型だけでいえばバキシム(『ウルトラマンA』ほか)とか。

タカハシ ああ、俺も超獣好きなのでバキシムは好きですね。

出口 角があって変身能力もあってお話も悲しくて……足し算の美学を感じる怪獣だなと。

タカハシ たしかに。最近はちょっと超獣がブームじゃないですか。最近になってソフビとかフィギュアがリリースされていて、うれしいんですよね。

出口 ようやく時代が追いついてきたのかもしれないね――ただ俺は超獣が結構トラウマにもなっていて……『ウルトラマンA』のサボテンダー回なんて、“サボテンダーが人を喰う”という設定も怖かったし、ラストは十字カッター(サーキュラーギロチン)で切断されちゃうし、しかもその時にはパッと謎の紫の粉が舞っていたりして、怖かったな。ウルトラマンなのに切れちゃって残酷! とも思ったりして。

タカハシ ああ、俺もアリブンタ(『ウルトラマンA』)の回を子どもの頃に見て、すっごく怖かったという思い出がありますよ。あいつ、O型の女性だけを狙うじゃないですか。あのピンポイントさがリアルに感じられて、本当にいるんじゃないかと思ったりして。

―― そういった怪獣(超獣)たちのフィギュアやソフビを、結構お持ちだったりするものですか?

タカハシ オモチャはあまり興味ないんですよ、というか全然コレクターではなくて。興味があればたまに買ったりはするんですけど、ちゃんとコレクションしたりはしていないです。おもちゃよりもDVDを買う方です。これは特撮好きの中でも二分されると思うんですよ、フィギュアなど引っくるめて特撮が好きな人と、内容が好きな人とで。

 自分は完全に後者で、フィギュアやおもちゃは本当にほしいものだけを、少数だけ買うという感じです……まあ、これでオモチャもバンバン買っていたら、終わっちゃうなというのもありますけど(笑)。

出口 いやいや、新しい何かが始まるかもしれないよ(笑)。でも俺も同じタイプで、オモチャやフィギュアを買い集めるのではなく、物語について語ったり、それがどういう背景で作られているのか、どんな音楽が使われているのかの? そういうのを考察したりする方が好き。

 最近は特撮のお話をさせてもらう機会が増えたんだけど、「この人、すげーフィギュアとかソフビの数を気にしているんだな」と途中で気がついて、俺、あまりオモチャは買わないんだけどな、と思うときがあって。

タカハシ それ、わかる気がします。(特撮に)興が味ない人からすると、すごい数のフィギュアが自宅に並んでいたりする絵があるとインパクトあるんでしょうね。

出口出口 そうそう。自分としてはやっぱりお話があって、キャラクターがいて、でその次に特撮の技法についての話題という順番なんですよね。もちろんその2つは結びついているものではあるんだけど……。でもこの話題は、特撮のどこが好きかによって結構分かれるから、この辺にしておこう(笑)

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