「1回払ってバックれるんじゃ?」神戸アニメストリートが債権者に送った“不信も募る”メールの中身

1704_kobe_.jpg「神戸アニメストリート」公式サイトより。

 本当に、きちんと支払われるのだろうか。

 多数の取引先への踏み倒し問題で注目を集めている、神戸アニメストリート(記事参照)が、公式サイト上に謝罪文を発表した。しかし、この謝罪文にも「コピペ」ではないかと疑惑が浮上。さらに、被害企業へ送付されているメールも宛先と金額を変えただけでまったく同一のものであることがわかり、謝罪にも不信の目が向けられる結果となっている。

 神戸アニメストリートが公式サイト上で謝罪文を発表したのは4月22日。ここで、同社は代表取締役である岸建介氏からの説明という形で、不払い問題が存在することを認めた。

 岸氏は「不適切な対応をとっておりましたことは、大きな間違いであったと深く反省しております」として、「深く反省し全力で問題解決に取り組ませて頂きます」としている。また「私自身のあり方を根本的に見直していく中でこのまま私がこの神戸アニメストリートの運営を続けることは許されないと判断しております」とも。

 しかし、被害企業は謝罪文そのものに不審の目を向けている。というのも、この謝罪文自体が、昨年12月にキュレーションサイトをめぐる問題で、DeNAが発表した謝罪文と酷似したものであることが、明らかになっているからだ。

 さらに、問題がネットに拡散されてから、突然音信不通だった岸氏から電話が掛かってきたり「払う」旨を記したメールを一方的に送りつけていることも不信感を募らせる原因だ。

 そして、そのメールの文面も「コピペして、送ってきてるだけではないか」と疑われている。

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神戸アニメストリートの岸です
ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません
現時点で全額を一括でお支払いするのは極めて難しい状況となっております。
本来であれば、お伺いしてご相談をすべことと重々承知しておりますが、今も資金の調達に奔走しておりますため、すべての対応が後手に回りましたこと深くお詫びいたします。
つきましては甚だ恐縮ではありますが、御社からの請求額残金の○○○○円を○回に
支払い期日はそれぞれ
平成29年5月末までに○○○○円
平成29年6月末までに○○○○円
平成29年7月末までに○○○○円
平成29年8月末までに○○○○円
とさせて頂き、並行して早期に全額ご用意できるように引き続き資金の調達に奔走いたします。
本内容を書面にしたものを御社に送付させて頂きます。
取り急ぎ、支払い遅延のお詫びとともに、分割支払いのお願いをお願いいたします。

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 それぞれ異なるのは、金額と分割の回数だけで文面はほぼ同一。また、前回の記事でも記したように、急に額面の一部だけが振り込まれたという企業も。そうした企業に対してのメールには「本日の支払額」が記されているものもある。

 さらに謝罪文では「私がこの神戸アニメストリートの運営を続けることは許されないと判断しております」としながらも、週末には岸氏の同伴者と疑われる渋谷かおり氏のTwitterにDJをする岸氏の姿が。これが、さらに被害企業の怒りを呼んでいる。ある被害企業からは、こんな声も。

「一回払って、バックれるための時間稼ぎじゃないですか。名前も変えて、同じことをやるんでしょうね」

 今さら謝罪しても不信感を拭うのは、はなはだだ困難な作業だろう。岸氏には誠意ある対応を求めたいところだ。
(文=昼間たかし)

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