『アリスと蔵六』4話 金髪美少女の「おもらし」への反応で己を試され、さらに銃で撃ち抜かれてネット騒然

■現象とか実在とかより

 今回の「現象」としての紗名の実存の話は、この作品のテーマの一つであり、どえらい難しい! 原作では「中国語の部屋(ジョン・サールによる思考実験)」の話も出ている。
 紗名の行動は、人間ではないものが、人間のふりをして、情報をかきあつめて、人間的に真似て出力している、というのがミニーCの意見。

『アリスと蔵六』4話 金髪美少女の「おもらし」への反応で己を試され、さらに銃で撃ち抜かれてネット騒然の画像2『アリスと蔵六』公式サイトより。紗名の涙は見ていて痛々しかったなあ

 蔵六はミニーCの言葉を、ほとんど聞こうとしない。「よくわからんね」「聞くな、こんなやつの話」
 追い詰められていると、全部理解しないといけない気持ちになっちゃうから、そう言われるととても気持ちが楽になるもの。
蔵六「じゃあ訊くが、人間ってのはなんだ? 平気で子どもを撃てるお前さんは人間かね?」

 人間ってなんだ。それは歴史上多くの人が考えて、明確な答えは出ていない。「自分」ってなんなのか分かる人はいない。
 でも答えがわからなくても、一般の人は笑ったり泣いたりして生きている。

 それより、目の前で「心」を痛めて泣いている子を守るほうが、大事だ。
 「ぐだぐだ考えるな」って言ってくれるじいさんは、現代社会に必要だと思う。

■人じゃないものへの感情

 ところでオタク文化は、AIやバケモノや妖怪や人外に対して、ものすごく寛容だ。『ラブプラス』ブームや、『ToHeart』のマルチなどを思い出す。『暗殺教室』の自律思考固定砲台や『楽園追放』のフロンティアセッターなんかの人気もそう。

 もし現実に紗名みたいな子が現れても、事情を知ったところで「まあいいんじゃないの」と受け入れて、みんな普通にかわいがる気がする。でもやっぱり、華奢な少女の姿だからってのはあるのかな。撃たれてもびくともしないマッチョだったらどうなんだろう?

(文/たまごまご

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