『正解するカド』3話 日本政府高官はビー玉の山に歓喜する「人よ、どうか正解されたい」

■日本政府高官はビー玉の山に歓喜する

 さらに「世界を推進するために」と言い、“ワム”を出現させる。
「ワムは、異方から電力を取り出す装置だ」
 ふたつの玉だ。ビー玉のようにも見える。
 しかも、無限に電力が出る装置だ。

 カドからワムがぼろぼろぼろぼろ出てくる。
 と言っても、見た目はビー玉なのだ。
 たくさんのビー玉の映像を見て「おおおおお!」とざわめく政府高官たちである。

「このワムをあなたがたに享受したい」
 これはどういうことだ。
 いきなり現れて、交渉することもなく差し出したのが無限再生可能エネルギー。
 これは、人類混乱必至のパターン。
 一国が強大なパワーを独占することを恐れ各国間で争いが起こるヤツだ。
 そして、ヤハクィザシュニナは言うのだ。
「人よ、どうか正解されたい」

 ガチのファーストコンタクトものアニメで、新しい感覚で進むのかと思いながら観始めたが、古典的SFな展開になってきた。
 それは、それで楽しみである。
(文/米光一成)

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