■日本政府高官はビー玉の山に歓喜する
さらに「世界を推進するために」と言い、“ワム”を出現させる。
「ワムは、異方から電力を取り出す装置だ」
ふたつの玉だ。ビー玉のようにも見える。
しかも、無限に電力が出る装置だ。
カドからワムがぼろぼろぼろぼろ出てくる。
と言っても、見た目はビー玉なのだ。
たくさんのビー玉の映像を見て「おおおおお!」とざわめく政府高官たちである。
「このワムをあなたがたに享受したい」
これはどういうことだ。
いきなり現れて、交渉することもなく差し出したのが無限再生可能エネルギー。
これは、人類混乱必至のパターン。
一国が強大なパワーを独占することを恐れ各国間で争いが起こるヤツだ。
そして、ヤハクィザシュニナは言うのだ。
「人よ、どうか正解されたい」
ガチのファーストコンタクトものアニメで、新しい感覚で進むのかと思いながら観始めたが、古典的SFな展開になってきた。
それは、それで楽しみである。
(文/米光一成)
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