『笑ゥせぇるすまんNEW』第3夜 息子を甘やかすママにしては、弁当のおかずが茶色すぎないか

──『笑ゥせぇるすまん』放送当時に生まれたゆとり世代の山川悠だ。「好きな食べ物は?」と聞かれたら「母親の作るカレー」と答える俺が、『笑ゥせぇるすまんNEW』全話をレビューするぜ。*ここまでのレビュー

『笑ゥせぇるすまんNEW』第3夜 息子を甘やかすママにしては、弁当のおかずが茶色すぎないかの画像1『笑ゥせぇるすまんNEW』公式サイトより

■また女絡みで大失敗する話

 お弁当をキャンバスにしてメッセージを送る人がいる。1日の前半戦が終了し、後半戦も頑張ってね!っていう応援的な意味で。だが、食べる側にとって「いや、このおかずはちょっと違う。あんまり食べたくない」みたいなパターンがある。
 俺の場合は、アンパンマンポテト。ポテトは今も昔も大好きだ。けど、顔を模したものを食べるのはかわいそうで嫌だった。正直に言えなかった。だから、高校のときも弁当箱に詰められた。

 お母さんに対して言いたいことをはっきり言えない男はマザコンだ。好きじゃないものは好きじゃないとはっきり言うのが、男らしさだ。
 今回の第3話1本目のエピソードは、お母さんの作る弁当と彼女の作る弁当で板挟みにあい、どちらの思いもないがしろにしてしまうという情けない男の話。

■「弁当戦争」

1、主人公
 甘江優男27歳。

2、境遇
 マザコン。お昼にはママに内緒で交際相手の女と弁当を全取り換えしている。彼女は弁当の内容を小馬鹿にしつつ、中途半端に食い散らかして残す。事情を知らないママは、「好物をたくさん入れてるのになぜ……」と思う。

3、喪黒さんが渡したもの
 かければどんな料理も最高の味になるという勧味粉。ママの弁当にかけて彼女に食わせると目がキラキラと輝きだした。喪黒さんの出した条件は、粉を使い切る前に母をとるか恋人をとるかはっきりすること。

4、ドーンのキッカケ
 結局、無策のまま勧味粉を使い切り、さらに喪黒さんに無心したため、「ドーン!」された。

5、旧作データ
 放送歴なし。中公文庫コミック版4巻に収録。

■「ああ、愛しの583系」

1、主人公
 加米良鉄也49歳。

2、境遇
 年下の上司に仕事が遅いと怒られる毎日を過ごしている。プライベートでは“てっちゃん”(鉄道が熱狂的に好き)。ある日、残業のせいで、楽しみにしていた寝台特急のチケットを取り損ねる。

3、喪黒さんがわたしたもの
 加米良の思い出の車両・583系寝台特急。2人で夜通し酒を飲み、夢の時間を過ごした。喪黒さんと交わした約束は、2度と583系寝台特急には乗らないこと。

4、ドーンのきっかけと結果
 職場で暴れ、自暴自棄になった加米良は再び、583系に乗車。車掌に化けた喪黒さんに「ドーン!」される。天井裏に隠れて「ウヒヒヒヒ、ゴッパーサン(583系)……、ずーっといっしょだからねぇ、ウフフ」みたいなことを言い始めた。おっぱいに甘える中年男性みたい。

5、旧作データ
 放送歴なし。中公文庫コミック版未収録。

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