朝日を避けて生きてきた彼女は東へと向かった──ドラマ『人は見た目が100パーセント』第1話レビュー

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　第1話では、まだまだ地味な、3人の不細工な演技が面白かった。メイクを失敗したり、妙な着こなしになってしまった時の表情は絶妙だ。今後は、丸の内の職場で絡んでくるであろう、足立梨花や関めぐみがどんなキャラクターになってくるかも楽しみである。

　工場に勤務していた私も、ある日東京への転勤を命じられた。だから、「おしゃれな服を買いに行く勇気がない」と言っていた城之内の気持ちはよくわかる。東京で営業職になったものの、どこでスーツを買っていいものか、かなり悩んだものだ。

　このドラマは、オシャレな女性が「うわぁ、こんなダサい女の人がいるよ」と思いなから見るものなのか、それとも、私のように「この、流行りモノについていけない感覚、わかるわ～」と思いながら見るものなのか。おそらく、どちらのアプローチも正しいのだろう。いろんな目線で楽しめるのも、面白いドラマの条件である。

　丸の内への初出勤の日、城之内は、意を決して満員電車に乗り込む。朝日に向かって進む電車に乗って、東に向かう。

　まだまだ自分に自信は持てず、都心の職場にも臆してしまう。しかし、とにかく一歩は踏み出した。ここから、ドラマは始まり、彼女の新しい生活も始まるのだ。

　これから3カ月、彼女たちの奮闘を見られるのが楽しみだ。
（文＝プレヤード）

 
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