――美少女に囲まれてギャルゲー制作する男の子。なんてハーレム。べ、別に羨ましくなんてないんだからねっ! ギャルゲー大好きかーずSPによる、TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』全話レビュー。
■Episode1「冴えない竜虎の相見えかた」 英梨々と詩羽のディス合戦
『冴えない彼女の育てかた』は丸戸史明によるライトノベル作品。その原作者がシリーズ構成・脚本として参加していることで、作品のイメージが色濃くTVアニメに反映されている。亀井幹太監督は『冴えない彼女の育てかた』の第一期シリーズをはじめ、『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』『Dimension W』などラブコメからアクションまでこなすベテラン。制作はA-1 Picturesが行っている(公式サイト)。
第一期は2015年冬クールに放映されていた。重度のオタク高校生である安芸倫也(あき・ともや/演:松岡禎丞)が、目立たない普通のクラスメイト・加藤恵(かとう めぐみ/演:安野希世乃)をメインヒロインにしたギャルゲーを作ることを決意。人気同人作家の澤村・スペンサー・英梨々(さわむら・スペンサー・えりり/演:大西沙織)、商業ライトノベル作家の霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは/演:茅野愛衣)たちを巻き込んでゲーム制作に邁進する。
非オタクのギタリスト兼ボーカリストの氷堂美智留(ひょうどう みちる/演:矢作紗友里)を仲間に加えて、ゲームの一部ルートが完成したところまで進んだ。『♭(フラット)』はその続きとなる。
英梨々と詩羽はとにかく仲が悪い。
「ガリガリ、ペタンコ、胸パッド」
「お腹タップタプでお尻ガバガバ」
冒頭から、キャラ設定の食い違いにかこつけての激しいディスり合い。
英梨々と詩羽の出会いは、一年前まで遡る。倫也と冷戦関係の英梨々は、詩羽が倫也と仲良くしているのが許せなくて詩羽を糾弾。
「倫也は、アンタのこと好きでも何でもない。あいつが好きなのは『恋するメトロノーム』っていう作品だけ」
英梨々が竜の尾を踏んでしまった。すばやく駆け寄った詩羽が、英梨々に思いっきり「バン!」と壁ドン。
しかも横、正面、右下から角度を変えて三回も。故・出崎統監督(※崎の字、本来は右が立)の名演出、“三回パン”が炸裂しました。
英梨々が詩羽を見下ろすカットも、夕陽の逆光で英梨々の姿が影になっていた。これも出崎統監督の「逆光」演出。緊迫した空気が伝わってくる。
「そう言えば自己紹介がまだだったわね、沢村さん。私は二年D組の霞ヶ丘詩羽。ペンネームは霞詩子っていうの」
『恋するメトロノーム』の作者=霞詩子。衝撃の事実と、宣戦布告。竜虎因縁の対決は、ここから始まっていたのだ。
英梨々と詩羽は、お互いをクリエーターとしては認めている。
英梨々は『恋するメトロノーム』に感動して涙を流す。詩羽は英梨々のイラストに心を打たれて口に手を添える。
恥じらいながらも、お互いのサイン色紙を欲しがる二人。男を取り合う関係じゃなければ、親友になれたのかもしれない。
うん。結論としては、やっぱり倫也が悪い。
『冴えない彼女の育てかた♭』1話 女子の太ももを強調しすぎるカメラアングル、フェチズム全開、ありがとうのページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、松岡禎丞、冴えない彼女の育て方かた♭、大西沙織、冴えカノ♭、亀井幹太、丸戸史明、かーずSP、藤田茜、織田広之、17年4月期アニメ、安野希世乃、冴えない彼女の育てかた、富士見ファンタジア文庫、矢作紗友里、A-1 Picturesの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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