裏話満載!『AKIBA’S TRIP-THE ANIMATION-』制作Pインタビュー(後編)

裏話満載!『AKIBAS TRIP-THE ANIMATION-』制作Pインタビュー(後編)の画像1(C)2017 ACQUIRE Corp./AKIBA’S TRIP製作委員会

 夢と愛あふれる街、秋葉原を舞台に笑いあり涙ありの物語を描いたアニメ『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』。13話「AKIBA’S LAST TRIP」にて大団円を迎えた本作に関して、アニメーションプロデューサーを務める奥山真吾さんにお話をうかがった。本記事(後編)では、前編(参照記事)に続きアニメ化に至った経緯や、制作の裏話などを紹介しよう。作品全体に関わるお話をお聞きすることができたので、これまでのレビュー記事や今後発売される映像媒体と合わせて楽しんでいただきたい。

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■3年越しの企画始動! 作品からあふれる熱量の根源は“自由さ”!!

――2011年5月の原作ゲームシリーズ第1作目の発売以来、長い間愛されている『AKIBA’S TRIP』シリーズですが、アニメ化企画がスタートした経緯について教えてください。

奥山真吾(以下、奥山) 弊社社長の石川(真一郎)から「3年越しの企画」と聞いているので、原作ゲームを手がけたアクワイアさんには以前からアニメ化のアプローチをしていたようです。社長やライツ部などの頑張りで企画が成立してから私のいる制作部に話がきました。その時点では「原作ですでにかわいいキャラを作っているし、世界観もあるし、それを踏襲するのかな」と思っていたんですが「シナリオもキャラクターも新しく作ってOK」ということだったので、面白そうな企画だと思い、引き受けることにしたんです。

 ただ原作シリーズを通してのコンセプトとして、“吸血鬼たちの戦いが繰り広げられる秋葉原で、主人公が女の子にキスされて眷属になってしまう”というボーイ・ミーツ・ガールが根底にあるので、そこだけは守っています。最後の「秋葉原を守った」というエンディングもコンセプトの時点から拾っていますね。

――本作には随所にスタッフの熱意が感じられましたが、“3年越しの企画”という時点で、ものすごい熱量があったんですね。

奥山 とはいえ原作ファンもいらっしゃるので、イチから作ることへの不安はありました。でも、アクワイアの遠藤(琢磨)社長に最初にお会いしたときに「アニメはアニメではっちゃけてよ!」と言ってもらえたので「そう思ってくれてるんだな」と、楽しく進められそうだなと思いました。

 制作にあたり、「オリジナルで制作できてはっちゃけられる」っていう、“楽しい部分”を誰に託そうかというところで博史池畠監督の名前が挙がりました。以前に制作したTVアニメ『それが声優!』では原作をとても大事にされていたので、逆に「これはなんでもできるよ、楽しそうだよ」と伝えたら「やろうやろう!」と(笑)。なので『それが声優!』のときとスタッフはだいたい一緒なんですが、かなりテンションの違う作品になっています(笑)。

 アクワイアさんからは先ほどの通り「はっちゃけてくれ」と言われていたので、最初はどこまで自由にやっていいのか探りを入れていた部分もあったと思います。でも3話あたりからは、池畠監督の持ち味が十分に発揮された作品になったかと。一貫してニコニコしながら「餅は餅屋」と仰ってくださったアクワイアの黒子さんには本当に感謝していますね。「自由にやっていい」と言いながら、本当にここまで自由にやらせてくれる原作者さんはなかなかいませんよ!

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