好評のまま最終回を迎えたドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。そのスピンオフドラマが動画配信サイトhuluで公開され、話題となっている。
タイトルは『東京ダラダラ娘』。文字通り、アラフォーの女性3人が、ダラダラと女子会をするというショートストーリーだ。
アラフォーといえば、ちょうど本編の主人公3人の10歳年上、人生の酸いも甘いも経験した年頃だ。しかし、このドラマで描かれている40歳は、10年前と変わらない、いやむしろもっと「あの時ああしていれば」「あの人と結婚していたら」と切実に願う、ユーモラスな存在だ。
主人公は、本家「タラレバ娘」が、脚本家の「倫子」、ネイリストの「香」、居酒屋店員の「小雪」であるのに対し、フリーライターの「蘭子」、美容師の「早織」、居酒屋女将の「小梅」と微妙にリンクしているのが面白い。
演じているのは、蘭子が佐藤仁美、早織が小沢真珠、小梅が小林きな子と、芸達者な3人。これもまた絶妙なキャスティングである。
オープニングの映像も、『タラレバ娘』そっくりに作ってあり、ニヤリとさせられる。
スピンオフドラマというと、脇役であったキャラクターを主役にしたり、本編で語られなかった前日譚を描いたりすることが多いが、このようなパロディタイプのドラマは珍しいのではないだろうか。まずは、このドラマを作ろうとした制作陣が素晴らしいと思う。
舞台となるのは、東京の下町にある、居酒屋「呑んだくれ」。とはいえ、『タラレバ娘』を見ていた人なら誰でもわかる、「呑んべえ」のセットそのまんまである。
そこで、出演者3人によるワンシチュエーションコメディが始まるのだ。
第1話では、蘭子が男性2人からデートを申し込まれたという話から始まる。
羨ましがる早織と小梅。しかし、実はその男性は……。
そんな具合で、各話、それぞれの女性に恋愛絡みの事件が起こる。毎回が『タラレバ娘』で言うところの「第4出動」といったところだろう。
本編にある漫画のような演出効果も使われており、ちゃんと毎回「オチ」もついている。
また、3人は『タラレバ娘』のファンという設定で、ドラマの感想なども織り交ぜられている。
単なるパロディとして楽しむのもいいかもしれない。しかし、例えばアラサーの女性なら、自分の10年後を想定しながら、そしてアラフォーの女性なら今の自分と比較しながら見るのも面白いのではないだろうか。
ある意味、本家よりもリアリティがあるとも言える。
もちろん、アラフォー女性の女子会を覗いたことがあるわけではないので、真偽のほどは定かではない。ただ、3人の女性の恋愛に関するトークがあまりにも切実で、かつ演じている3人のちょっと過剰な演技もあって、いい意味での生々しさを感じるのだ。
また、基本的に出演は、この3人だけなので、イケメンの俳優が出てくるわけではない。それもあって、余計な思いに邪魔されず、掛け合いを楽しむことができる。
huluは、有料(月額933円・税抜)であるが、2週間のトライアルは無料で見ることができる。公開されている『東京ダラダラ娘』は、1話8分程度の5話分なので、気軽に見てみてもいいだろう。
本編が終わってしまって「タラレバロス」に陥っている人も、元気になれること請け合いだ。
(文=プレヤード)
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