【アニメレビュー】ギャグ一切なしの感動回! 『銀魂』最強の兄妹・神威&神楽の喧嘩の行方は……!?

「俺はもう逃げねぇ。守ることから。失うことから。最強なんて大層な名も、地球のバカ兄貴なんて貧乏くせぇ名もいらねぇ。俺は万事屋銀ちゃんだ」――。なかなかかっこいいセリフを言ってくれた銀さんでしたが、“図々しい連中”のシーンの抜粋がヒドイ(笑)。目潰しを喰らうさっちゃんに、妻に長谷川バスターを決めるマダオに、全裸の将ちゃん……。うん、『銀魂』っぽい!

「お前の本当の名前を思い出せ」。神威にそう言いながら反撃する銀さん。もう、2人は満身創痍です。その中、神楽が銀さんに襲いかかる神威を制止しようとします。神楽を目の前にした時、神威は一瞬動きが止まりました。うわーやっぱりお兄ちゃんなんだなあ。バカ兄貴なんだなあ。

 なんてことを思っていると、神威の“夜兎の血”が暴走。瞳孔開きっぱなしで我を忘れ、銀さんらに襲い掛かってきます。阿伏兎の言うとおり、「名前も忘れちまったケモノ」です。

 その神威を止めるために神楽らは立ち上がりますが、個人的にグッと来たのは神威を止めようとした阿伏兎。彼は、神威の強さに心惹かれ、副団長として神威を支えてきました。神威の暴走を止めようとするシーンを見ると、銀さんが神楽の“地球の兄貴”であるように、阿伏兎も神威の兄貴なんだなと感じます。過去の苦しみも知っていて、面倒見も良くて、そんでもってお声(CV.大塚芳忠)も素晴らしい。最高か……!

 そして終盤は神威と神楽、兄と妹の一騎打ちに。

 ここで母・江華と神楽の回想が入ります。かつて神晃(星海坊主)と地球に行く約束をしたと。神楽はそれに“家族全員”で地球に行こうと約束したのでした。その願いは叶わなかったけど、地球で神楽は“とびっきりのバカ”と“間抜け”を見つけたと。

 仲間に出会えたことで強くなった神楽は神威を圧倒。いつの間にか神威の暴走も止まっていました。そして最後、拳をぶつけようとする兄妹ですが、神威は「殴れず」、神楽は「殴らず」。倒れ込んだ神威を神楽が抱擁するのでした。

 神楽の膝に頭を置いた時、母の姿を見た神威。涙を流す神威を阿伏兎が「その顔はまるで母親の膝で泣き疲れて眠るガキのようだった」と語って、今回は終了。本当に「感動必至」の回でした。

 やっと和解(?)できた兄妹ですが、これからの関係性が気になるところ。二次創作だとシスコン描写(しかも怖い)があったような気がしますが、コミカルなシーンでの2人の絡みも今後見てみたいものです。
(文・月島カゴメ)

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