第15回インディーズアニメフェスタ、混戦を制した作品は? 第11回TOHOシネマズ学生映画祭で『K×Drop!!』『ハタチおばけ』が再戦!

 続いて発表の市民審査員賞は『胃酸のお仕事』(藤井周平)が受賞した。審査員の浅尾芳宣(ガイナックス取締役)は「この賞は皆さんが選んでるんだけども、やはり目の付けどころの面白さ、個性的なキャラクターの素晴らしさ、演出のパワフルさの全てが笑いにつながっている。その結果が賞に結び付いたかなと思う」と分析した。

 そして大賞(三鷹市賞)を獲得したのは『クワガタ虫のJAZZ』(MITAKA SKY STUDIO)だった。審査委員長の三上浩司(東京工科大学メディア学部准教授)は「音楽の力が大きかった。大画面で作品を見終わった後の満足感が素晴らしかったと思う。今回は非常に優劣をつけ難かった」と総評を交えた。

iaf03.jpg画像:『クワガタ虫のJAZZ』(インディーズアニメフェスタ公式サイトより)

 大賞(三鷹市賞)の『クワガタ虫のJAZZ』は学生の作品ではなく一般の応募作品である。三鷹市長の清原慶子は三上のスピーチを受けて「『市長、困りました。今までになく大変な審査になるでしょう』との報告を受けた。予想通り時間がかかって、表彰状に筆で書いた文字が乾いていない。直前まで審査員が悩んだ結果で、三鷹だから選んだわけではない」と、審査が難航していたことを明かした。

 ちなみに過去には『フミコの告白』と『rain town』で、石田祐康が連覇を達成しているが、前回に『愛をこめて』大賞(三鷹市賞)を受賞した水谷汐里が、新作『K×Drop!!』で連覇となるかどうかも見どころだったが、惜しくも賞を逃している。


動画:『K×Drop!!(予告編)』(水谷汐里)

 一方、3月24日にTOHOシネマズ日本橋にて「第11回TOHOシネマズ学生映画祭」が開催される。ショートアニメーション部門では、その『K×Drop!!』(水谷汐里)と、「第15回インディーズアニメフェスタ」でノミネートされていた『ハタチおばけ』(スタジオおばけ)など6作品を見ることができる。

 前回の「第10回TOHOシネマズ学生映画祭」(記事参照: http://otapol.jp/2016/04/post-6407.html )では『愛をこめて』(水谷汐里)はROBOT賞だったので、新作の『K×Drop!!』でも受賞なるか、気になるところだ。また前回のグランプリは「第12回吉祥寺アニメーション映画祭」でもグランプリとなった『あたしだけをみて』(見里朝希)だったが、今回は新作の『Candy.zip』が入っており、連覇となるか期待が高まる。
(取材・文/真狩祐志)

■インディーズアニメフェスタ
http://www2.m-sohot.com/iafesta/

■TOHOシネマズ学生映画祭
http://www.gakuseieigasai.jp/

陽なたのアオシグレ

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石田監督の次作も気になるところ

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