第15回インディーズアニメフェスタ、混戦を制した作品は? 第11回TOHOシネマズ学生映画祭で『K×Drop!!』『ハタチおばけ』が再戦!

 進級や卒業のシーズンは、新たに学生のアニメーション作品が誕生する時期でもある。それと同時に、それらの作品が各映画祭やコンテストを賑わせる1年が始まるタイミングともいえる。

iaf15toho111.jpg写真:三鷹市長、各審査員、各受賞・ノミネート作者

 3月5日に三鷹市芸術文化センターで開催された「第15回インディーズアニメフェスタ」にも、そうした作品がいくつか見られた。この「インディーズアニメフェスタ」は「三鷹の森アニメフェスタ」の一環として、才能の発掘を目的に2003年から始まったコンテスト。なお前日はジブリ美術館が所蔵する国内外の名作のほか、前年に話題となったアニメ映画の上映が行われている(今回上映されたのは、アカデミー賞にノミネートされた『レッドタートル ある島の物語』だった)。

 これまで「インディーズアニメフェスタ」では、今夏の公開が控えるアニメ映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』などの監督・いしづかあつこ、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のオープニングでアニメーションなどを担当した久保亜美香、短編アニメ『陽なたのアオシグレ』などの監督・石田祐康といった才能が、歴代の受賞者として名を連ねている。


動画:今回のノミネート作品の1つ『トマトまるのみのうた』(森島早紀)

 「第15回インディーズアニメフェスタ」にノミネートされたのは12作品。その中には「宮城・仙台アニメーショングランプリ2017」でグランプリに輝いた『White Fireworks』(土海明日香)や、「第12回吉祥寺アニメーション映画祭」(記事参照)で受賞していた『イタダキノサキ』(斎藤圭一郎)、『胃酸のお仕事』(藤井周平)、『DOT BIT BEAT』(山下諒)も含まれていた。

 受賞作品は審査員賞(2作品)から順に発表された。1作品目は『NくんS子ちゃんお祭デート大作戦』(京都市立洛北中学校美術部工作班)。審査員の西岡純一(徳間記念アニメーション文化財団事務局長)は「カメラのアングルや被写界深度というか、全部の動きがいいなと思った。それよりも全体にみなぎる中学生の若いパワー。アニメが好きで自分も作りたいという思いが画面から感じられた」と講評した。

 審査員賞の2作品目に選ばれたのは『三本の針』(Just a minute)。審査員を務めたアニメーターで監督の川崎博嗣は「これは非常に分かりやすい作品で、オチも意外だった。シンプルで、キャラクターもなかなかいい感じで良かった」とコメント。

iaf15toho112.jpg写真:各作品の上映ごとに作者と審査員とで質疑が行われる
陽なたのアオシグレ

陽なたのアオシグレ

石田監督の次作も気になるところ

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