せっかくの3DCGなのにダンスシーンは手付けで……!?　意外なエピソードが溢れかえった『けものフレンズ』「一挙上映会」レポート！

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（左から）司会のヤオヨロズ・福原慶匡プロデューサー、たつき監督、フェネック役・本宮佳奈さん。

　ネット上、特にSNSから火がついた人気がどエライ勢いで拡散中のTVアニメ『けものフレンズ』（テレビ東京ほか）。5日、その『けものフレンズ』を一挙に振り返ることができる、「一挙上映会」がオシャレな街、東京・南青山の「Future SEVEN」にて開催され、熱心なフレンズたちが集結！　さらに上映会後には、出演キャストによるトークショーも行われたので、その模様をレポート。

　トークショーに登場したのはフェネック役：本宮佳奈、アライグマ役：小野早稀、コウテイペンギン役：根本流風、ジェンツーペンギン役：田村響華、イワトビペンギン役：相羽あいな、フルボルトペンギン役：築田行子の6人。だがトークショー開始とともに司会を務めるヤオヨロズ・福原慶匡プロデューサーがゲストを呼び込む。

　すると登場したのは、こういったイベントに出演することが珍しい（『けものフレンズ』では初めてのことだとか※先行上映会以来）たつき監督！　イベントはキャスト陣から質問がとび、それにたつき監督が応えていくという形式で進行。たつき監督が『けものフレンズ』の意外な裏設定を語る場面もあったりと、なかなかにすごーい！　イベントとなった。

築田：8話でワタシ（フルル）が食べていたじゃぱりまんはどんな味なんですか？
たつき：8話は一番分からないんですよね、青いからブルーハワイとか？　適当です。餡とかかもしれませんね。なかなかセンシティブなんですよね、お肉とかどうしているのかという問題もありますし……。ふわっとしておいていただければ。

　……となかなかに不思議な味をかもし出しつつ、回答していくたつき監督。『けものフレンズ』、『てさぐれ！部活もの』シリーズ（日本テレビ系）に共通して漂うちょっと緩くて楽しい雰囲気は、たつき監督によるものだったと実感させられる。

　さらにその後も「パンフレットが入っていた箱を開けられなかったサーバルちゃんが、なぜカフェでは普通にお茶が飲めたのか？」という質問に対して、「人型だから、人ができることはできるんですよ。ただ知恵として、そういうのがないんです。だから人がやっているのを見たり、前例があればすることができるんですね」（たつき）など、ファンもTVアニメ視聴中に気になっていたであろう質問に、答えていくたつき監督。

　また、第8話のPPP（ペパプ）によるライブ、ダンスシーンがせっかくの3DCGアニメだというのに、モーションキャプチャーを採用することもなく、手で頑張って動かしていたこと、そしてたつき監督が幼少時代、アフリカで暮らしていた時期があるなど意外な事実が明かされ、客席をどよめかせる一幕も。

　最後には「最近の騒動を僕もプロデューサー伝てで聞いておりまして。もうこのようなことは死ぬまでないであろうとよくわかっておりますので。だから、結構、今、出来事として『けものフレンズ』を楽しんでいただいている方も多いと思いますけど、僕らも同じような感じで楽しんで制作していますから、一緒に12話まで楽しんでいただけるといいなと思います」という前向きなんだか後ろ向きなのだか、よくわからないたつき監督のコメントでイベントは締められた。

■TVアニメ『けものフレンズ』
・公式サイト　http://kemono-friends.jp/
・毎週火曜日 深夜25時35分～
・テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、AT-X、dアニメストアほかにて放送、配信中