来栖乃々ルートが本編に登場! 伏線回収が進む、『CHAOS;CHILD』第8話レビュー

『STEINS;GATE』などで知られる科学アドベンチャーシリーズ。その第1作『CHAOS;HEAD』(カオヘ)を受け継ぐ、『CHAOS;CHILD』(カオチャ)のテレビアニメが放映開始となった。原作ゲームも評判が高い本作。本稿では、良作の期待が持てるアニメ版『CHAOS;CHILD』を、科学アドベンチャーシリーズのファンがレビューしていく!

乃々ルートが本編に登場! 伏線回収が進む、『CHAOS;CHILD』第8話レビューの画像1アニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

 視聴者に強烈なトラウマを植え付けた前回。第8話「錯綜する光と影に惑う思いは」は、橘結衣の葬儀シーンから始まった。遺影を持つ山添うきと位牌を持つ橘結人のうつむく姿を見ると、本当に橘結衣は死んでしまったのだと、改めて実感させられてしまう。

 一方、意味深に「信じてくれる?」と宮代拓留に問う来栖乃々。ん? 何だこの展開!? と、「私は南沢泉里という人間が嫌いだった」と南沢泉里について語り始めた。

 南沢泉里は幼稚園の頃から、自分が傷つき悲しい目に遭わないようにと他者と関わることを避け、一人で過ごすことが多い子どもだったという。内向的な性格は小学校に上がって、ますますひどくなっていき、ある日、母親に友だちがたくさんできる性格になりたいと、打ち明けたそうだ。

 そして、母親が引っ込み思案な性格を直してくれると南沢泉里を連れて行ったのが、AH東京総合病院。そこで、南沢泉里は心理テストのようなものを受け始める。はじめこそ、医師たちも優しく、テストが終わればお菓子をもらえたので、次第にそこに通うのが楽しくなっていった南沢泉里だったが、無理矢理目を見開かされて映像を見せられたり、ノイズのような音を聞かされたりと、次第に実験が本格的になっていく。

 絶望の縁に立たされた南沢泉里。しかし、あるとき心配した来栖乃々が彼女に声をかける。それをきっかけに友達になった2人。が、2009年11月6日。渋谷地震が起こり、そこで来栖乃々は南沢泉里の前で亡くなってしまう。「乃々ちゃんみたいになりたかった。乃々ちゃんの代わりに私が死んでしまえばよかったんだ」と泣き叫ぶ南沢泉里。と、ディソードが現れ、気がつくと南沢泉里は来栖乃々になっていた。

 来栖乃々の告白を聞き、「まさか」と声を上げる宮代拓留。いや、「まさか」と言いたいのはこっちだ。まさか、ここで来栖乃々ルートのネタバレを挟んでくるとは!

 来栖乃々として生きていくことが心地よく、それに罪悪感すら感じられなくなり、宮代拓留たち家族に嘘をつき続けたことで、橘結衣を死なせてしまったと、悔しさと後悔の念を見せる来栖乃々。だが、強い決意で宮代拓留に訴える。真犯人を必ず見つけ出してほしいと、そのために何でもすると。「私はもう嘘はつけないから」とまっすぐ宮代拓留を見つめる南沢泉里。そんな彼女に、宮代拓留は「わかった。信じる、乃々」と答える。

 たしかに、この後の展開を考えると、来栖乃々のネタバレエピソードを挟める場所がなくなってくるので(筆者は、この後の来栖乃々と尾上世莉架の戦いの直前あたりに回想として入るのかと予想していたのだが……)、ここいらで入れ込むのがベターなのかもしれない。

CHAOS;CHILD

CHAOS;CHILD

主人公がんばれ…

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