【アニメレビュー】ショタ神威がかわいかった『銀魂』325話 江華もCV.釘宮理恵にしたことで活きた演出が……

2017.03.07

――夕方枠でも大暴れだったアニメ『銀魂』(テレビ東京系)が深夜枠に初進出! 本稿では、そんな“お騒がせアニメ”『銀魂』をレビューしていきます。

■『銀魂』第4期
第325話「まよい兎」

アニメ『銀魂』公式サイトより。

 放送日(3月5日)は、毎年恒例の両国国技館でのイベント「銀魂 華祭り2017(仮)」が開催されたということで、番組紹介には「華の週末、いかがお過ごしでしょうか。祭りのあとでイベント疲れしている御仁も多いことでしょうが、是非ともリアルタイムで洛陽決戦篇の第九話をお楽しみください」との一文が。

 そんな今回の「まよい兎」は前回に引き続き、夜兎の家族のお話。神楽のパピー(星海坊主)とマミー(江華)の馴れ初めが描かれた前回。惑星・徨安のアルタナの暴走を受けて生まれた変異体である江華は、星を離れないかぎり死ぬことはなかった。しかし、星海坊主と出会い、家族になるため星を離れることに――。

 神楽の兄・神威は、「俺達の母親を殺したのは俺達の父親だ」と神楽に告げます。

 今回は主に星海坊主一家の回想がメイン。“ヤバイ人”のイメージが強い神威ですが、幼いころは赤ちゃん神楽をおんぶしたり、神楽を輩から守ろうとしたり。ちゃんとお兄ちゃんしていたんだなあ。そして、まだ星海坊主と仲が良い! 喧嘩を助けに来てくれた父を見て「父さん!」ってうれしそうな顔見せる神威かわいい。と思いきや、「弱い者いじめするんじゃありません!」って、頭突きされていたけど(笑)。

 母・江華が病に伏せていながらも、その家族には幸せがありました。そういえば、ロリ神楽を演じる釘宮理恵さん、控えめに言って最高でしたね……。しっとりとした江華も同時に演じていたけになおさら。話は戻って、神威としてはどうしても母を救いたいという心がありました。星海坊主に「俺に任せろ」と言われても、「子ども扱いされている気がした」と、自分の無力さを感じるばかり。

 強くなるために神威は喧嘩に明け暮れます。回想では春雨や阿伏兎、そして若かりし鳳仙も登場しました。そのうち“強さ”がわからなくなった神威。強さは「黙って殴られてること? 家族を守るために他人を傷つけること? 家族に見向きもしないで一人で戦いに行くこと?」なのか――。そんな時に知ってしまったのが、母の病の元凶が父にあること。そして、母を苦しめているのは家族という存在だったと気付いてしまうのでした。

 母から「あの人と一緒になったのはあの人の隣にいたかったから」「生まれてくるあなたたちの隣にいたかったから」と聞いていたんですけどね。神威は家族であることを捨てて江華を守ろうとしますが、結果はご存知のとおり。母を守れなかった神威は、強くなって父を超えることしか残ってないと言います。

 現代に戻って、「だから神楽、行かせてくれ」と悲しげな表情で言う神威は、神楽に腹パン。その顔を、その声を見せないでくれって、完全に母を投影しているじゃないですか……。神楽役の釘宮さんを江華役したのがここで活きてくるとは。

 その一方、虚と星海坊主の対決も終わりを迎えようとしていました。星海坊主は虚の刃を受け止め、江華に渡すはずだったアルタナの結晶石を虚の心臓と共に握りつぶします。……でも、虚は死にませんでした(もうなんかチートキャラすぎ)。

 逆に瀕死状態となってしまった星海坊主。左腕に続き、右腕もなくしてしまいます。そこに到着した神威。「あんたの右腕はバカ息子を殴るために残ってたんじゃないのかよ」って……! 瀕死の星海坊主にと決着をつけようとする神威ですが、そこに登場したのは久しぶりの登場となる銀さん! 主人公なのに久しぶり!!

 神楽を救うためにやってきた銀さんたちに「ようやく見つけたもう一つの居場所を俺に壊させようってのか?」って言う神威サン、気が狂っているのかシスコンなんだかわからないですが、「僕たちは壊れたりしない」と言う新八はカッコよかった。

 とにかく打倒父に燃える神威に銀さんは何をしたかと言うと、星海坊主にまさかの頭突き! でもまったく効いてないし、逆に銀さんに大っきなたんこぶできてる……。でも、最強の座は自分が引き継いだと、だからかかってこいと神威を挑発します。このへりくつっぽいシーン、すごく『銀魂』っぽい。

 そして始まる銀さんと神威の対決。というか洞爺湖、木刀なのに強すぎ。提供画面のコメントによれば、神威にまさかの異変が起きるそう。深夜なので、気にせずヤバイ神威さんが存分に描かれることを期待しています。
(文・月島カゴメ)

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