【モノブライト出口博之の特撮自由帳(9)】

90年代、俺たちは飢えていた……!?  オワリカラ・タカハシヒョウリ×モノブライト・出口博之『ウルトラマン』まみれの特撮対談!<前編>

90年代、俺たちは飢えていた……!?  オワリカラ・タカハシヒョウリ×モノブライト・出口博之『ウルトラマン』まみれの特撮対談!<前編>の画像6飢えた時代があるからこその偏愛というわけですね

出口 そこなんだよな、そういう時期を過ごしたことがあるか否かで、その後の偏愛度合いが変わってくるのかなと思う。96年以降に子ども時代を過ごしていて、子どものころ見てました! というのはそれはそれでいいんだけど、俺らみたいにね、30も半ばになって同じように話せるかどうかというと……(笑)。

タカハシ 飢餓感が違いますからね。『グレート』が出てきたときの「新しいのがきた!」という興奮度覚はすごかったですからね。なにより「ソフビのラインナップが増えるぞ!」というのうれしかったですねぇ。

出口 新しい、知らないヒーローが登場するってだけで相当興奮したものね。

タカハシ そうそう、『G』のソフビも即効買いましたから! あのソフビって、原作よりも小顔なんですよ。というのも、原作じゃなくてキャラクターデザイン(デザイン:成田亨)を元にしたデザインなんですよ、あのウルトラ怪獣シリーズのやつは。だからスタイルがよくて格好良くて。

出口 デザイン画に準拠しているということ?

タカハシ ソフビを作り出すのが早すぎて、着ぐるみが出来ていなかったらしいんです。だから劇中と結構違うんですよ、たとえばシイラギ(本編では「伝説宇宙怪獣 シラリー」)なんかもそうですし。だから今こうやって『グレート』が復活するのもすごくうれしいんですよね。『パワード』も好きなんですけど、やっぱり『グレート』派なんで。

出口 『グレート』のほうがヒーロー感があるよね。

タカハシ 『パワード』はやっぱりあのモッサリバトルが……やっぱり『グレート』のほうが格好良くて。

出口 子ども向けのレーティングとかがあるんだろうね、バトル描写でも相手を切断するような技は使えないとか。大人になってからそういう話を聞いて、すげえ腑に落ちたもの。

タカハシ ああ、それはありますよね。

出口 ただ、『パワード』がゆっくり動いているのは巨大感を出すための演出かなと思っていたけど(笑)。アニメでも『ぼくらの』(07年)という作品があって。

 原作マンガ(作:鬼頭莫宏/小学館)が好きで、アニメでどう動かすのかなと思っていたら、ロボット……「ジアース」がすげえゆっくり動くの。で、アニメではあんなに遅く動くのかを解説があったんだけど、ジアースが巨大すぎて、もっさりして見えるだけで、実は末端は音速を超えるスピードで動いているんだと。だからあれで正解なんだなと。

タカハシ ああ、『パワード』もそういうことだったんでしょうね。

出口 そうだと思う。レオみたいにクルンクルン動いていると、実際にあの大きさだと大変なことになっちゃうワケですよ――と、無理にでもいい方向に考えるようにしていますけど。

 語っても語っても(そして書いても書いても)尽きぬ特撮対談。とても1本の記事ではまとめきれないので、“<後編>へと続く!”とさせていただきます。

<後編>でも「科楽特奏隊」の活動から、好きな怪獣まで、2人が熱く語ります!

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TVを買い換えましたよ、ええ。

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