本日プロ野球開幕! プロ野球といえば“球場メシ”!! メシ情報とウンチク満載の球場食漫画『球場三食』 作者・渡辺保裕 インタビュー

1703_meshi03.jpg神宮球場といえばこれ! 表紙にも登場した「ソーセージ・メガ盛り」

■駅からの道のりから取材開始

── 現地ではどのような流れで取材をしているのでしょうか?

渡辺 チケットを自分でとるところから始めます。座席も自分で選びますね。最寄り駅を降りてからは、すべてが取材です。写真を撮りながら球場へ向かいます。

── ごく普通の客として体験していくわけですね。主人公の日下のモノローグで紹介される球場の豆知識などは、コアなファンしか知らないようなものも盛り込まれています。第1幕の神宮球場編の冒頭から「正面入口にある『明治神宮野球場』という大きな看板の『宮」』の字は旧字で上下の『口』と『口』が結ばれていない」とか。あれは調べたのですか?

渡辺 いや、前から知っていました。実は、知っている人が多いと思っていたんですけど、「知らない」という反応が周囲で多かったので。豆知識は自分が元々知っていたものを入れることが多いですね。

── 日下は球場入りすると、観戦しやすい穴場的な座席について持論を展開しながらその席につきます。あれも渡辺先生が現地で見つけているんですか?

渡辺 はい。場内を歩き回りながらチェックしています。普段はあまり行かないようなところにも行ってみたりして。いろいろな発見があるので楽しいですよ。

── 現在はファンクラブのマイレージとかもあって、日下も球場の機械で来場ポイントをつけていました。渡辺先生もファンクラブに入っているのですか? 

渡辺 9球団に入りました。広島はもう締め切られていて入れなかったんですよ。あと、DeNAとロッテも入っていなくて……。千葉出身なんですけどね(笑)。

── いまどきのファンクラブは、たくさんの特典がありますよね。

渡辺 来場特典などもあるので、レプリカユニフォームがもらえる日などは「資料をゲットするために!」という名目でせっせと球場へ通っています。おかげさまで、野球を観に行くことに罪悪感がなくなりました。「仕事だから、しょうがねぇな」って(笑)。

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1703_meshi04.jpg上:シャウエッセンエッグドッグ、下:もつ煮

■食べ物は作者も三食分以上食べる

── ストーリーの核である球場メシの描写や解説には力が入っています。でも、朝・昼・夕と3食分は最低登場するので、1度の取材では食べきれそうにないですね?

渡辺 さすがにひとりでそんなに食べられないので、取材のときは編集の人も一緒に行って2人でいろんなメニューを食べ合っていますが、食べる量は多くなりますね。

── 定番から、知らないとありつけないものまで登場します。まだ、単行本化されていませんが、第7幕の札幌ドーム編(『アフタヌーン』2月号)に登場する日本ハム直営「ホットドッグ・パーク」にある「シャウエッセンエッグドッグ」などはそうですね。

渡辺 外野スタンドの高いところにひっそりとあるんですが、「あれは行かねば」と思っていました。

── 第9幕のZOZOマリンスタジアム(『アフタヌーン』4月号)の回でも、主人公が内野席にいるのに、外野席で販売されている「サンマリン」のもつ煮の話題に触れています。実際に外野席にも行かれたのですか?

渡辺 行きました。あれも人気の一品なので、絵としては外せませんでした。

── 掲載しきれなかったものも含めて、食べ物で一番印象に残ったのは何でしょうか?

渡辺 札幌ドームは、やはり北海道ということでどれも美味しかったですね。あと、西武ドーム(メットライフドーム)のピザがうまいっすよ! 石窯で焼く本格的なピザです。メヒア選手も「美味しい!」と言っていたらしいし。あとZOZOマリンの球場外に並ぶ屋台も基本おいしいです。肉系が多いですけど、ガパオライスとか。何を食べても美味しかったなぁ。

球場三食(1) (アフタヌーンKC)

球場三食(1) (アフタヌーンKC)

猛烈に球場に行きたくなってきます

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