最高の結末! 誰も傷つけない意外な“クーデター”とは!? 最後までオシャレなアニメ『ACCA13区監察課』第12話レビュー

■“茶番”が国にもたらした“平和”とジーンとニーノの変わらない友情

 今回の式典をキッカケに、5長官制度は廃止されモーヴ本部長はACCA最高責任者に、グロッシュラー長官は本部長の強い慰留によって相談役として長官職に残ることに。ほかの5長官メンバーはというと、引退したり、地元の区長に就任したりと思い思いに過ごしているようです。

 さらに、“独立区”だったスイツは、代表議員選挙で初の国民投票が実施されることになったり、砂漠地のプラネッタ区でついに地下資源が発見され、国の重要な資源供給区だったフラワウの離脱により、心配されていた資源問題も解決に向かうなど、それぞれがうれしい進展を見せています。

 王室では、ジーンを敵視しているように見せておきながら、実はジーンと妹のロッタちゃん、2人の身の危険を心配していたり、「おじい様がお喜びになられるからねっ!!」と超ツンデレな次期国王・シュヴァーン王子の心遣いにより、城を訪れたロッタちゃんは国王に、今度は“孫と祖父”として再会を果たします。孫2人(王子とロッタちゃん)と楽しそうに会話をする国王のシーンは、たった1カットのみでしたが、これまで叶うことがなかった平和で優しい世界に、なんだかほっこりしました!

 しっかし、自分を殺そうとしていた伯母・第一王女にまで「謝ってくれたから」「母の話をしてくれたから」と食パンのお土産を持っていくあたり、さすが大天使ロッタちゃんだったなぁ~。

 それそれがそんな変化をみせる一方、変わらないものもあります。まずはジーン。恒例の異動願いは通るはずもなく、これまで通りACCA監察課副課長として居座ることに。ニーノも、白髪を金髪に染めてカモフラージュしていた上司・オウル課長(アーベントさん)から、「国王様にもう(ジーンとロッタちゃんの)写真は必要ない」「好きなように生きたまえ」と解放されますが、ニーノにとって“好きなように生きる”=“これまで通りジーンと親友でいること”。

 Cパートでは、ジーンが待つ飲み屋へ向かい、ジーンが落としたライターを、そっと拾って登場するのでした。きっといつかみたいに、失恋したジーンのヤケ酒に付き合ってあげるんだろうなぁ……と思わず想像してしまいました。2人ともお幸せに!

 といった感じで、最終回でこれまでの伏線をすべて回収し、綺麗に収束したアニメ『ACCA13区監察課』。劇場版みたいなエンドロールの演出は、さすが今期イチのオシャレアニメといったところ! しばらくはこの余韻から抜け出せそうにないので、アニメを見返すのはもちろん、原作コミックもじっくり読み込みたいと思います!
(文/ICHIGO GYUUNYUU)

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