涙目で平手打ち! 有村雛絵が完全にメインヒロイン!? 佐久間恒の格好が超絶ダサかった……『CHAOS;CHILD』第11話

『STEINS;GATE』などで知られる科学アドベンチャーシリーズ。その第1作『CHAOS;HEAD』(カオヘ)を受け継ぐ、『CHAOS;CHILD』(カオチャ)のテレビアニメが放映開始となった。原作ゲームも評判が高い本作。本稿では、良作の期待が持てるアニメ版『CHAOS;CHILD』を、科学アドベンチャーシリーズのファンがレビューしていく!

涙目で平手打ち! 有村雛絵が完全にメインヒロイン!? 佐久間恒の格好が超絶ダサかった……『CHAOS;CHILD』第11話レビューの画像1アニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

 黒幕は、宮代拓留が父親として慕っていた佐久間恒だった! “始まりの場所”に来るよう言われ、電話が切れた前回。第11話「彼の戦い」の冒頭は、「第二回渋谷平和復興祭」の様子を映す。にぎわう渋谷の街。しかし、そこで聞こえる大衆の声は、心ない言葉だ。

“ニュージェネレーションの狂気の再来”の犯人として報道された宮代拓留が公開自殺をすると予告をした。「我らが宮代拓留神の降臨まで待機」と楽しむ声、「見つけたら殺す」と敵視する声。当事者である、宮代拓留たちの視点からしか見ていない物語も、一般世間では、そんな状態になっているんだと思うとぞっとする。というか、カオチャって最初は事件を部外者として楽しんでいたけど、だんだんと自分が当事者になっていく怖さがあるんだよね。ただこれも、ネタバレ知ると、何とも言えない歯がゆさがあるのだが。

 さて、登場人物たちは、前回のフリージアの事務所から場所を移して、青葉寮に戻っていた。青葉医院の診察室で、2人きりで話す宮代拓留と尾上世莉架。佐久間恒が話していた“始まりの場所”とは、渋谷地震の元凶となった渋谷駅前のプラネタリウムのDNAを引き継ぐ、ヒカリヲのシアターキューブだ。

 ヒカリヲに集まった群衆の前で、声明通りに自殺に見せかけて殺すつもりだと尾上世莉架は語る。そんな彼女に、「なんでお前は、ずっと父さんに従ってたんだよ?」と疑問をぶつける宮代拓留。尾上世莉架は答える。「あの時お前は、自らの生存を助けてくれる私を望んだ。私はそのようにして生まれた。それ以外に優先させる目的など、私には存在しない」。

 おぉ! 思考誘導を受けると、目から血を流すというアニオリ設定がどうなるかと思っていたけれど、尺の都合によるカットがうまい具合に活きている! 原作だと、尾上世莉架がこれまでのことのあらましを話すシーンは、フリージアの事務所で、そこには嘘を見破れる有村雛絵がいた。だから、有村雛絵の嘘発見能力の裏をかくために、自ら思考誘導を受け、それが真実だと誤認している状態で、尾上世莉架は話す必要があった。だが、有村雛絵がいた前回のフリージアのシーンでは、尾上世莉架は「私はお前に生み出された存在だ」としか言っていないし、今回は有村雛絵がいないところで話している。つじつま合わせ、計算しているなぁ~。

 細かいところだけど、このアニメ版は、描けるところは、全力で丁寧な描き方をしていると思う。中でも筆者的に気に入っているのが、オープニングだ。来栖乃々の正体が南沢泉里だと明らかになった後の第9回では、来栖乃々が南沢泉里に変ったし(ちなみに、公式サイトのトップのイラストも、第8話が終った後に来栖乃々が南沢泉里になっていた)、尾上世莉架がイマジナリーフレンドだったことが分かった後の今回では、幼いころの宮代拓留と尾上世莉架がパソコンに向かう場面で、傍らにいた尾上世莉架が消えていた。気の利いた演出は、ファンとしてもうれしい。(だからこそ、話数が少ないのが悔やまれるのだよ)。

 傷の手当を終えた尾上世莉架は、佐久間恒と対決するため、ひとりヒカリヲへ向かう。が、宮代拓留に尾上世莉架から電話がかかってくる。「ひとつ言い忘れたことがある。お前の両親を殺したのは私だ」と。何故そんなことを言い出したのか分からない突然の告白に戸惑う宮代拓留。しかし、尾上世莉架が宮代拓留の生存を目的として生み出されたなら、避難所で再会した両親を殺すことはマイナスにしかならず、つじつまが合わない矛盾であることに気付く。尾上世莉架の目的が、自分を活かし続けることではないと考えた宮代拓留は、ヒカリヲに向かうことを決意するのだった。

涙目で平手打ち! 有村雛絵が完全にメインヒロイン!? 佐久間恒の格好が超絶ダサかった……『CHAOS;CHILD』第11話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!