明日「AnimeJapan 2017」開幕!……なのでアニメファンは意外と知らない「ビジネスエリア」に行ってみた

aj.jpg「AnimeJapan 2017」会場入り口

 いよいよ明日、3月25日より開催される、アニメーションの総合イベント「AnimeJapan 2017」(25、26日/東京ビッグサイト)。「アニメのすべてが、ここにある。」というキャッチコピーのもと、国内外のアニメ関連企業・団体が計234社も出展するという、日本最大のアニメイベントです。

 場内には3つもメイン・イベントステージが用意され、朝から夕方までびっしりとイベントが行われるほか、各社のブースでもステージを設置し、イベントを行うところもあったり。人気声優・クリエーターも多数参加とあって、来場予定のアニメファンは胸をときめかせていることでしょう。

「おたぽる」でも、ナイスなコスプレイヤーさんの写真をまとめた記事などを後日制作予定ですが、明日から開催となる「メインエリア」「ファミリーアニメフェスタ」に先駆け、23、24日に「ビジネスエリア」が開幕。足を運んでみましたので、意外と知られていないかもしれない「AnimeJapan 2017」の「ビジネスエリア」の概況をお伝えします。

 そもそも「ビジネスエリア」は“出展社との商談、ビジネス目的でアニメコンテンツ情報の収集を目的に来場”(学生、これから起業しようという方は不可)した人を対象に、“商談環境の整備、ビジネス関連施策の新たな実施など、 「アニメ関連ビジネス市場の拡大」 「商談の活性化」 「ビジネス来場促進」を原点に、AnimeJapan 「ビジネスエリア」はさらなる進化・発展を目指します”(公式サイトより)というもの。

 エリア内は各制作スタジオさんや、販売・映画配給元企業、広告代理店、テレビ局などがブースを出展。商談に訪れた人たちと、出展者があちこちで話しこむ姿が散見されました。ちなみにビジネスエリアでは、ほとんどの表示物に日本語とあわせて英語もあわせて表記されており、エリア内でなされている会話も、体感的には日本語6:英語(多分)3:中国語1といったところだったと思います。Vカメラを抱えた海外マスコミも多かったです。

 なお、エリア入ってすぐに「アニメビジネス コンシェルジュ」という看板を掲げたブースも。こちらは“アニメビジネスに関する相談、初めてアニメーションビジネスに関わる異業種の方々への問い合わせ対応など、アニメビジネスの発展につながるよう、各種ご相談に対応いたします”(公式サイトより)というブース。ビジネスエリアの概況を伺うには持ってこいと思い、少しお話を聞いてみました。

「思ってもいない業種の方も、アニメビジネスに興味を持って訪れるケースが増えたように思います。『アニメビジネス・パートナーズフォーラム』という別フォーラムも、今年で7回目の開催も迎えるほどですから。

 海外からの来場者も増え続けています。日本のアニメの、海外での認知度が高まってきていることももちろんありますが、『Anime Japan』がイベントとしても、商談の場としても定着してきたということだと思います」とのこと。

 あわせて「AJ×ABPF アニメビジネス大学」と題し、日本国内を中心としたアニメ活用ビジネスの基礎講座を開催されてます。登壇するのは手塚プロダクション、タツノコプロ、サンライズ、アニプレックスといった誰もが知るような大手アニメ関連企業の、アニメライセンスビジネスに携わる関係者たち。

 中にはアニメファンにも名をよく知られているアニプレックスの高橋祐馬氏の「商品化・コラボ事例を説明」、バンダイビジュアルの杉山潔PDによる「『ガールズ&パンツァー』の劇場上映場とタイアップ・キャンペーンの連動」という、アニメ好きが普通にそそられる講座も。

 明日から開幕の「メインエリア」とはベクトルはまったく異なりますが、意外と熱い雰囲気に包まれていた「ビジネスエリア」。社会人でアニメファンという方であれば、いろいろな新アイデアやプランをひらめく場にもなるかも、と感じました。

 なにせ「来場される方の中には、“今はアニメがすごいから。クールジャパンだから。何かできないか探ってきて”と上司から言われたので来ましたという、何も知らない状態でいらっしゃる方もいたりしますね」(アニメビジネス コンシェルジュ)とのことなので、社会人の方は明日からの「メインエリア」を楽しみつつ、来年以降の「ビジネスエリア」来場も検討してみてはいかがでしょうか。

<以下、次ページより23日の国際展示場駅、会場内の写真です>

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