祝・2期放送決定!『信長の忍び』の制作から販売&配信まで、丸ごと石山桂一PDインタビュー!!

■少数精鋭だからこそ作れる“小さな大河ドラマ”を、本能寺まで!

―― 制作スタッフさんたちも、すんなりと2期制作に取り掛かれたものですか?

石山 ずっと「2期は絶対やるから」と言っていましたから。ほぼ空白を挟まず、作業に入っていただいています。大地監督とはもう一つ別の作品もご一緒しておりまして、絵コンテインは2月からでしたが(笑)。きついことはきついでんですけど、無理ではないレベルというか。もうチームは出来上がっていたのが大きいです。5分アニメでスタッフ数は少ないけど、その分、腕達者な方に国内限定で集まっていただくと。

 ここはこう作りたい、ああしたいという部分を、グロスでご依頼するスタジオさん含めて、作画さんから動画さんから仕上げさんまで、皆さんが理解してやっていただいていると感じてます。意思統一として、ちゃんと作ってもらえるっていうのが効果的だったと思います。指示の齟齬なんかも出づらいですからね。

―― 少人数ならではの強みですね。

石山 そうですね。それにこの作品のためにっていう……もちろん同時進行で他作品も皆さんやっているんですけど、この作品をまかされたという意識がスタッフさんがたの中で生まれるというのもあると思います。そういう相乗効果がクオリティにつながっているんじゃないかなと。

―― ネット上でファンの感想を見ていたら、ショートアニメで、現状グッズもあまり出してない、なのに声優は豪華、画も崩れない。この作品は予算があるのかないのか、よくわかんないというのがあったんですが(笑)。

石山 実際にはそれほどないんですよ(笑)。いや、通常の5分アニメよりは少し多めかもしれません。ただ、キャストさんといいスタッフといい、この人たちで作って放送するのには結構ギリギリなレベルなんです。音楽もかなりお金使っていますし……。

 ただ、これは先ほども触れましたし、大地監督も他誌さんのインタビューで言っておられたんですけど、小さな大河ドラマを作りたいというのがあるんですよ、最高の5分アニメを作りたいなって思ったんです。5分アニメでもこのくらいのものができるってことを出したかったという挑戦ですね。

1703_nobu02.jpgTV第1期シリーズ後期のOPより。

―― そういった思いが、前期も後期でもやたらと格好いいOPに出ているわけですね。

石山 そうですね。OP動画はひとつのチームの方にやってもらってるんですよ。大島りえさんが絵コンテや原画を、遊佐かずしげさんがデジタルコンポジットというチームにお願いしています。『信長の忍び』の世界観をかなり深く理解してくださってますから。大地監督から大まかなイメージを伝えてもらって、あとはほぼもうお任せですが、いいものを仕上げていただいて、本当に感謝してます。

 あとこれも以前のインタビューでお伝えしたかもしれないですけど、我々は主要キャラでも死を迎えるドラマから逃げないぞ、というところをOPから伝えなければいけないと思っていましたから。

―― 特に1期のクライマックスからどんどんそのシリアスさ、ハードさが増していくわけですもんね。

石山 2期なんてほとんど合戦――織田家は四方八方が敵となり、合戦シーンが連続することになります。特に北畠家との戦いで千鳥の一対一でバトルもあって、かなり盛り上がると思いますし、金ヶ崎の戦いという、桶狭間にも並ぶような有名な合戦もあれば、戦国時代を代表するような有名武将がどんどん出てきますから、期待してほしいです。

―― 織田家にピンチがどんどんやってきますし、結構ダークなところも出てきます。

石山 そういうところで女性陣、寧々や特に帰蝶なんかは重要な役回りを担います。信長がダークサイドに落ちそうなところを、帰蝶のああいうキャラクター性で救うみたいなところもありますから。

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