ロリ世莉架がかわいすぎる! アニオリ過去編の描きが丁寧だった、『CHAOS;CHILD』第10回レビュー

 尾上世莉架について話を聞く神成岳志刑事と久野里澪は、小学1年生のときに出会ってから、今までに変ったことはあったかと質問する。あまり学校へ行かなくなり、夜遅くまでネットをしていたという宮代拓留。自分の親がネグレクト(育児放棄)であることも、ネットで当時から知っていたという。加えて、尾上世莉架は自分よりもひどい状態だったと話す。特に、一度だけ両親に無理矢理病院に連れて行かれ、親から「頭がおかしい」「まともじゃない」などと言われたことを怖がり、宮代拓留の元へ駆け込んできたことがあったそうだ。これは、宮代拓留自身が精神科に連れて行かれたときの状況を、尾上世莉架に置き換えてしまった記憶なのだろうか。

 話を続ける宮代拓留は、6年生のときに起きた「ニュージェネレーションの狂気」に夢中になり、ほとんどパソコンに張り付いて、情報を追っていたと語る。そして、犯人として注目を浴びていた西條拓巳が、冤罪を晴らしたことに興奮し、かっこよく見えたという宮代拓留。その西條拓巳を見に、渋谷へ行ったとき、渋谷地震が発生した。

 原作では、宮代拓留自身が過去を回想すすることはあっても、第三者に語ることはなかった。ゲームで、ところどころに入っていた過去の回想をどうもってくるのかと思っていたが、宮代拓留に過去の話をまとめて語らせることで、宮代拓留という人物を深く理解できたように感じた。神成岳志刑事と久野里澪、それに有村雛絵はどう思いながら聞いていたのか、想像をめぐらせられるのも面白い。
同級生から非難の目を向けられ、逃げ出すシーンで、背負っていたはずの尾上世莉架がいなくなるなど、アニメだからできる視覚効果もよかった過去編だった。

 一通り話し終えたとき、尾上世莉架がフリージアの事務所にやってくる。「争う意志はない」という彼女が取り出したスマホの先から聞こえてきたのは、義父、佐久間恒の声だった! これ、アニメでいきなりやられると、衝撃が大きいなぁ。原作ですらこの前に、尾上世莉架が一人のときにかかってきた電話の声(誰だかわからないように、音声が加工されている)が、佐久間恒の独特の口調で「えっ!? まさか!」となって、ここで答え合わせかのように佐久間恒の声(加工がなくなっている)が聞こえてきて、けっこうへこんだところだったのに……。

 次回はいよいよ、佐久間恒との対決。今回は、時間をかけて、過去編が描かれていたので、ストーリーの進み具合はほとんどなかっただけに、あとおそらく2回でどうストーリーをまとめるのかが気になるところ。TRUEルートをやるとなると、それで1回使うはずだから、次回で一旦話が終わるのか……? う~ん、気になって仕方ない!
(文・桜井飛鳥)

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