“もらいタバコ”の意味が明らかに! 黒すぎるリーリウム長官の思惑とは!? アニメ『ACCA13区監察課』第10話レビュー

もらいタバコの意味が明らかに! 黒すぎるリーリウム長官の思惑とは!? アニメ『ACCA13区監察課』第10話レビューの画像1TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイトより。

 クライマックスに向けてますます盛り上がりをみせるTVアニメ『ACCA13区監察課』(TOKYO MXほか)。国の平和を守るため、クーデターがACCA公認のものとなった中、14日放送の第10話「空のない街に降る星」では、主人公・ジーンが各区代表からクーデターに賛同を得ます。

 今回のあらすじはというと、クーデターを巡り、ACCA本部ではさまざまな思惑が動き出します。その頃、ジーンは視察で訪れたヤッカラ区で、支部長と区長からタバコを差し出されました。そして、次に訪れたプラネッタ区はというと、岩と砂しかなく、生活環境はかなり厳しいようす。街も地下に造られているが、資源採掘事業に賭ける区民たちは、希望を持って暮らしていました――と、物語の本道に立ち返るようなジーンの視察を中心に描かれました。

■もらいタバコ=クーデターへの“意思表示”

 3区続けてのハードな視察が続くジーン。まるでラスベガスみたいなネオンが広がるギャンブル街・ヤッカラ区では、区長から、「あなたに賭けましょう。この国の玉座に座るべきあなたに」とタバコを受け取りました。そして、次に訪れたプラネッタ区では、一度区長にあげたはずのタバコが、そのまま区長から手渡され、手元に戻ってくる形に。

 砂地が一面に広がり日差しが強いプラネッタ区では、人々は地下で暮らしており、資源も物資も少なく、もちろん、高いタバコなんてあるわけがありません。加えて娯楽はテレビだけという厳しい生活環境に置かれています。でも、人々は地下資源の採掘を夢見て、希望を持って暮らしていました。

「クーデターが成功しようが失敗しようが我々の生活は換わりはしない」と区長は言います。でも、もし、地下資源の採掘に成功し豊かな区へと変貌したら戦争が起こるかもしれない……ACCAがなくなり国から秩序が消えたら……そう考えるプラネッタ支部駐在員・ロクステッラさんの思いを知った区長は、ACCA廃止を望むシュヴァーン王子ではなく、ACCA側の人間であるジーンが国王になるならと、「我々に力はありませんが、このタバコをあなたへ」と言って、思いのすべてを一本のタバコに、そしてジーンに託したのでした。日が落ち、綺麗な星空の下でのこのシーン、とっても素敵だったなぁ……。

 このシーンからわかるように、これまでジーンが各区を訪れるたびにタバコをもらっていたのは、単なる“接待”としてではなく、タバコを渡すことで各区がクーデター参加の“意思表示”をしていたということなんですね。

 ジーンが王族側の人間であるということは、半年前から全区に流れていた噂だったと9話でモーヴ本部長が話していたくらいだし、賛成派からタバコを貰っているということも、きっと周知の事実だったのでしょう。「もらいタバコのジーン」という異名の由来には、そういった意味合いも含まれているのだと思います(たぶん)。

 しっかし、他の区とは違ってジーンをもてなせないことを気にしているようすのロクステッラさんに対し、「君は変なとこで俺に気を遣っているみたいだけど、俺は君達と一緒だからね」って、言い放ったジーン、ほんとにイケメンでした(拍手)。こういうところが周囲から信頼を買っているんだろうなぁ。

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