【アニメレビュー】水着にコミケにカンナちゃん補食シーン!『小林さんちのメイドラゴン』第7話「夏の定番!(ぶっちゃけテコ入れ回ですね)」

1702_dragon07.jpgTVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』公式サイトより

 2月だというのに作中の季節は夏。正直なサブタイトル通り、トールや小林さんたち勢ぞろいで水着姿披露&公式による協力のもと、「コミックマーケット」(以下、「コミケ」)がやたら詳細に描かれたりと、見どころの多かったTVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』(作:クール教信者、双葉社/ABC朝日放送ほか)第7話「夏の定番!(ぶっちゃけテコ入れ回ですね)」。

 まずは小林さん一家と、ルコアさんと前6話で登場した少年・翔太くんとで海水浴へ。

 相変わらずルコアさんと翔太くんとのおねショタ絡みが素晴らしい。ブルンブルンに揺れるルコアさんの胸に、オイル(日焼け止め)を塗る手つきに思わず赤面したり穏やかな小林さんの胸を眺めてホッとしたり。これは薄い本が厚くなりそうだが、翔太くんは歪んだ性癖の持ち主に育たないか、心配になってしまう。

 また大きなトールの胸の揺れ具合も素晴らしいのだが、何だかトールの場合は健康的というか、微笑ましいという感覚が先に立っちゃうのは自分だけだろうか。そんなワケで(ぶっちゃけテコ入れ回ですね)というほどお色気目白押しというエピソードとはならなかったような気もする第7話。むしろトールと小林さんがお互いの家族について語る下りこそが、メインであったように思う。

 トールの脳裏をリフレインする「人間殺せ殺せ」という言葉。トールの人間観(小林さんを除く)も、この言葉を投げかけた存在から植え付けられたものなんだろうなと思いつつ、おそらくこの辺がTVアニメクライマックス、このあたりがきっと重要な鍵になるんですね、わかります。皆! 覚えておこうね!

 また、トールをさり気なく心配しつつ、改めてドラゴンと人間の常識の違いについて考える小林さんの述懐も、見逃せないところ。「言葉が通じるってことと分かり合うってことの差を見せつけられる。生きて来た世界が違いすぎることを思い知らされる」――言葉は通じているはずなのに、伝わらない人もいる。異種族で、何かとスケールが違いすぎる人間とドラゴンではなおさら。

『小林さんちのメイドラゴン』で度々触れられてきたテーマであるが、第7話、1クールアニメだとしたらちょうど折り返しということで、改めて触れたということなんだろう。

 そんなシリアスはエピソードが語られる一方で、カンナちゃんが砂浜のカニ、セミなどを見つけては興味深そうに掴み、ポイッと食べちゃう捕食シーンが挟んできたり、ドラゴンたちが「ドラゴン花火」のショボさにガッカリしたりといった、日常エピソードをほのぼのと描いたり。シリアス一辺倒にならないように、という意図を感じるような。あとカンナちゃんの捕食シーンは可愛かったので、もっと見たい。

 さて後半からはコミックマーケット編。オタク文化に馴染みがない誰かを連れて行って、オタク文化に初めて接して驚いたり、感銘を受けたりするというのは定番の展開だが、その描写がやたらと丁寧。「取材協力 コミックマーケット準備会」とEDクレジットされるだけのことはある。

 取材に協力してもらったからなのか、コミケのカメ子たちが皆紳士的でさわやかなルックスをしていたりに違和感を覚えなくもないが、その他はおおむね忠実だったり、楽しそうな雰囲気が伝わるエピソードであったし、ロングになったときの描写など気持ち悪いぐらい精密で、さすが京アニクオリティとも感じたし。また今回のエピソードを機に、次の夏コミケではトールのコスプレを試みるコスプレイヤーさんが増えそうなので、ひそかに期待。

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