ナイトハルト登場! そして妙にキワドいローアングル満載だった『CHAOS;CHILD』第6話レビュー

『STEINS;GATE』などで知られる科学アドベンチャーシリーズ。その第1作『CHAOS;HEAD』(カオヘ)を受け継ぐ、『CHAOS;CHILD』(カオチャ)のテレビアニメが放映開始となった。原作ゲームも評判が高い本作。本稿では、良作の期待が持てるアニメ版『CHAOS;CHILD』を、科学アドベンチャーシリーズのファンがレビューしていく!

ナイトハルト登場! そして妙にキワドいローアングル満載だった『CHAOS;CHILD』第6話レビューの画像1アニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

 神成岳志刑事が山添うきを青葉寮に連れてくるところから始まった、第6話「侵した過去に間に合うために」。山添うきを宮代拓留と来栖乃々がAH東京総合病院の地下で見つける場面を、AH東京総合病院を捜査する神成岳志刑事が見つけるかたちに改変した前回から、山添うきが青葉寮に来る流れはどうなるかと思えば、あっさり連れてくるという展開だった。

 尺に合わせて、うまくまとめているとは思うが、これでは手短な児童養護施設に預けに来たという印象。もう少し青葉寮でなければならない理由を強調してもらえたら、後の“家族”という展開にも深みが増したはずだ。

 橘結衣によって、山添うきが彼女の同級生であることがわかるが、その姿は渋谷地震が起こった6年前、小学2年生のときと変らないという。診察シーンでは佐久間恒が久々に登場。アニメ版では、青葉寮の食卓シーンもカットされてしまっているから、佐久間恒の養父として子どもたちを見守る……というよりも、しっかり者で主婦化している来栖乃々にダメ出しばかりされる、ダメ親父っぷりが見られず、“父親”の影が薄くなってしまっているのが残念だ。

 今回、後半の宮代拓留を診察する場面も含めて、ようやく父親としての存在感、そして医者としても子どもたちを支える姿が印象づけられた感じがする。ここは丁寧に存在感を描いておかないと、終盤の展開に初見勢が置いてけぼりを食らうはずだ。

 さらにもうひとつ。今回は新聞部の様子も丁寧に描かれていた。カオチャで新聞部の活動が描かれていないのは、『STEINS;GATE』でいうところの、未来ガジェット研究所でのラボメンのやりとりが全部カットされてしまったような状態に匹敵するからなぁ。

……で、今回の新聞部の描写には、完全に“空気”になっていた香月華もしっかり登場。カオチャのヒロインの一人にも関わらず、本編にまったくと言っていいほど、絡んでこない彼女。これが普通の女の子だったら、「ニュージェネレーションの狂気の再来」という非日常に巻き込まれていく宮代拓留たちに対する日常の象徴になっていたところだが、そういう訳でもないし。

 彼女がしゃべらない理由も、回収なしで(本編に絡ませようがないので回収のしようがなさそうだが)、唐突にラストにつながるのだろうな。ともあれ、今回は彼女がプレイしていた『エンスー2』にナイトハルトが登場していたので、ファンサービス要員だったということにしておこう。

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