【アニメレビュー】あの高杉がギャグに参加! 星海坊主はハゲではなく「頭の爽やかなお父さん」と判明した『銀魂』

――夕方枠でも大暴れだったアニメ『銀魂』(テレビ東京系)が深夜枠に初進出! 本稿では、そんな“お騒がせアニメ”『銀魂』をレビューしていきます。

■『銀魂』第4期
第323話「道」

【アニメレビュー】「桂じゃない、ヅラだあああ!」 逃げの小太郎桂がとにかくカッコよかった『銀魂』320話の画像1アニメ『銀魂』公式サイトより。

 前回、パクヤサの登場で主人公の座が危ぶまれた銀さん。「何でこんないじられ方されなきゃいけねぇの!」「こんなんで来週までモチベ保てねぇよ!」とアニメスタッフにブチ切れしていましたが、無事“スタンバって”くれていました。よかった、モチベ保ってた!

 前回、高杉が目を覚ましたことでやっと集結した4人の攘夷志士。今回の見どころは、銀さん・桂・高杉・坂本の絡み、そして活躍ぶりでしょう。ちなみに高杉の合流でOPの映像が一部変更されていました。ラスト、銀さんら3人が戦場を駆けるシーンに高杉も追加される形に。こういう細かい演出はファン的にもうれしい。

 劇的な再会をはたした4人ですが、ここは戦場。敵に四方を固められる中、銀さんと桂は“アレを片付けた後はお前の番だから、それまで命を大事にしておけ”と高杉に言います。ある種の休戦宣言ですね。それに高杉は「こいつら何言ってやがる」と返すのですが、これに坂本が「『まだ死ぬな。ダチ公』ってことぜよ」と、訳してくれたのですが――。

「誰がそんなこと言ったヘボ通訳が! 戸田奈津子つれてこい!」「俺たちがあのバカといつ仲良くした!」と、銀さんと桂が坂本をフルボッコ!! はたして、戸田さんが来たところでちゃんと訳されるのかなあ、とも思いますが。

 なかなか良いことを言ったのにボコボコにされる坂本が不憫ですが、“坂本不憫タイム”はまだまだ続きます。銀さんと桂は直接高杉に言葉を投げたくないのか、坂本を使って「ファ(ピー音)ユーデ~ス」と伝えたりするんですが、しまいには、坂本を介して高杉とタンを吐き合うことに……(※タンだらけになるのは坂本だけ)。

「年中甘い息吐き散らしてるバカがって伝えとけ」と、嬉々としてタンを吐く(※坂本に)高杉ですが、そういえば彼がここまでギャグ要因になるのって初と言っても良いのでは……。過去に回想でギャグに参加していたことはあったけど(272話「黒子のタスケ」回で)。回想じゃない高杉のギャグ、超貴重な気がします。

 でも、ここは戦場(二回目)。向かってくる天導衆の軍勢を次々と圧倒する4人はとにかくカッコいいし強すぎ! 虚によって、“吉田松陽の弟子”に還った4人。憎まれ口を叩きながらも同じ敵に立ち向かう銀さんと高杉はアツい……!

 旧き友を救った次は、今の友の元へ。銀さんは新八と定春と共に神楽の元へ向かいます。その時に新八に「そいつ(銀さん)の首を誰にも渡すな」って言う高゛杉゛。銀さんの首を取るのは俺だと言う高杉サン、すっごくツンデレじゃないすか?

 その裏で、ついにあの親子の喧嘩が始まろうとしていました。星海坊主と神威です。星海坊主はお父さんらしく「人に物(※切り落とした崖)を投げるんじゃありません」「人に尖ったもの(※太刀)を向けるんじゃありません」と説教しながら神威の攻撃をいなします。夜兎族にしかできないってその親子喧嘩……。しまいには、「ハゲー!」と言う神威に「頭の爽やかなお父さんと言えー!!」とパンチ! 『銀魂』らしい、シリアスだけどギャグシーン。

 今回はその喧嘩に神楽が仲裁に入るも、虚がやってきて星海坊主と相まみえるところで終了。山寺宏一VS速水奨だけあって重厚感がすごい。次回からはついに「洛陽決戦篇」の本筋に突入。OPちらっと出てくる美女の正体が明らかになる模様。まあ、EDで神楽と神威のマミーであるとバレちゃってますが……。提供画面で「全力で気づかれていないフリをします」とコメントしているので、ファンも全力で気づいていないフリをしておきます。
(文/月島カゴメ)

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