【アニメレビュー】サービスシーン多彩。でも注目は温かいドラマ!『小林さんちのメイドラゴン』第6話「お宅訪問!(してないお宅もあります)」

1702_meidora06.jpgTVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』公式サイトより。

 ちょいちょいサービスシーンを入れて男性ファンを喜ばせつつ、モチーフとなったドラゴンたちの特性を絡めて心温まるお話を展開し、じんわりと楽しませてくれるアニメ『小林さんのメイドラゴン』(作:クール教信者、双葉社/ABC朝日放送ほか)。

 15日に放送された第6話「お宅訪問!(してないお宅もあります)」も、サービス&サービス&ちょっと良いお話であったが、なおかつ小林さんち以外のドラゴン=ルコアさん、ファフニール、そしてロリレズっ娘・才川にスポットをあてた、少し世界観が広がるようなエピソードでもあった。

 学校からの帰り道、才川の自宅に誘われたカンナちゃん。小林さん、トール同伴で才川家を訪ねると、そこにはクラシックなメイドスタイルに則ったキュートなメイドさん・ジョージーが待ち構えていた――カンナちゃんが大好きすぎる才川。彼女が出てくると、カンナちゃんの可愛い表情がたくさん見ることができるし、才川自身も可愛いので(特にデコが)、大変目に優しくてよろしい。ツイスターゲームはエロかったし。

 カンナちゃんが小林さんとトールの関係性に憧れている節があること、そのカンナちゃんを才川が優しく、(性欲抜き)で抱きかかえるシーンなどはストーリー的に重要な場面だったとも思う。その後の、才川を押し倒しながらの「もっと……仲良くしよ」のシーンでそんな感想は吹っ飛んでしまった。カンナちゃんは何をしたかったのか。これは薄い本が厚くなりそう。

 あ、カンナ×才川が熱すぎて影が薄かったが、手をつないでもらっただけで胸キュンとチョロかったり、メイドと見せかけて実はただのメイドマニアで、才川の姉・ジョージーと小林さんとが盛り上がってしまいすねてみたり、メイドマニア2人のオモチャになって涙目になってみたり、主人公にしてヒロイン(であるはずの)トールにも可愛い場面は用意されていたので、ご安心を。

 メイド好きなジョージー役を演じていたのは後藤邑子さん。『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの朝比奈みくる役など、京都アニメーション作品と縁が深い印象のある方なので、この配役はうれしい。

 また普段はクールで突っ込み役の小林さんが、メイドのことになると暴走しちゃうあたりが可愛いと思うのだが、SNSなどを見てもそういった意見をなかなか見つけられず、ちょっとショック。三白眼、ひn……スレンダーでスカートではなくパンツ姿の女性っていいなぁと思うのだが。

 小林さんとトールは続けてはルコアさんちをお宅訪問。巨乳で芸達者で優しく、力も富も持っており、さらに巨乳なルコアさんとおかっぱ頭が可愛い少年・翔太との絡みが、実に可愛かった。絵に描いたような(描いているんだが)、美しいおねショタであった。

 基本的にはいい子なんだろうが、ちょっと意地っぱりでマジメで融通が利かない、そして巨乳なお姉さんが本当は好きという翔太(ネーミングがまんまで面白い)を、石原夏織がキュートに演じていた。『マギ』でもアラジン役を演じていたし、もっと少年役が増えてもいいのに。

 また、お宅訪問はしていないが、滝谷&ファフニール宅にも、カメラは向けられている。オタ芸を仕込まれ、ゲーム廃人になってしまっているファフニールの姿が楽しいわけだが、適度な距離を保ちながらも、一緒にゲームを楽しめる相棒が共同生活を送っているという2人の関係性が実に楽しそうだったのが印象的。滝谷はいいやつだなぁ……。

 第6話は以上3エピソードで構成されていたが、場面転換期で映し出される背景などは、さすがの京アニクオリティでしっかりと綺麗だし、エンディング近くの雨の中の小林さんち一行の描写――新しい傘にはしゃぐカンナちゃん、小林さんとの相合傘でうれしそうにするトール、密かに赤面する小林さんなどが、何気ない風で描かれているのに可愛かったし、丁寧であったなと思う。どんどん家族っぽくなっていく3人を眺められて、今週も大変ぬくもらせてもらった次第である。
(文・馬場ゆうすけ)

【アニメレビュー】サービスシーン多彩。でも注目は温かいドラマ!『小林さんちのメイドラゴン』第6話「お宅訪問!(してないお宅もあります)」のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!