ジェットボートをブッ飛ばし、宙に浮かんで放水するドバイの最新消防システム！

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■年内にも“人間VTOL”が消防に配備か

　心強い限りのDolphinだが、これはUAE・ドバイ当局の求めでオーストラリアのメーカー、Martin Aircraftが開発したシステムである。現在、20機のDolphinが運用されているという。2015年からはじまった開発が、2年目に実を結んだことになる。

　Martin Aircraft社といえば、その本命は現在着々と開発が進められている人間VTOL（垂直離着陸機）である「Martin Jetpack」だ。

　最新の動画では、より完成度が高まった機体のテスト飛行の模様がじっくと収められている。このフライトでは、新たに開発した飛行制御システムのテストも兼ねていたということだ。

　そしてドバイ当局は昨年、このMartin Jetpackを20機購入することを決めており、陸上の消防活動に活用する計画が進められている。高層ビルが多いドバイでの消防体制において、火災が発生した高層階に迅速にアクセスするためにこのMartin Jetpackが使われることになる。

　海上のDolphinとは異なり、陸上ではおそらく散水ホースを持ったまま上昇することはないと思うが、消火器程度なら携行できるであろうし、また無線操縦して高層階に取り残された人に乗ってもらうという救助法も考えられる。昨年の発表によれば、2017年中にもドバイの消防に配備されるということなので、こちらについても実地訓練の模様が公開される日が近いのかもしれない。もちろん出動する事態にならないに越したことはないのだが、配備されれば特に高層階の住人には心強いものになるだろう。
（文／仲田しんじ）

【参考】
・Digital Trends
http://www.digitaltrends.com/cool-tech/dubai-water-jetpack-firefighter/

 
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