ジェットボートをブッ飛ばし、宙に浮かんで放水するドバイの最新消防システム！

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　道路上で車が炎上する事故が発生――。当番の消防士たちが素早く準備を整え、いざ消防車に乗り込むのかと思いきや、消防士の1人が小型ジェットボートに乗船。湾岸都市の海路から事故現場へと駆けつけるのだ。

「Digital Trends」の記事より。

■ジェットボートで急行して空中から消火

　大都市での火災でネックになるのは道路事情だ。道路が渋滞する時間帯に発生した火災は消火活動がきわめて困難になることは、文字通り火を見るより明らかである。いざという時は消防ヘリの出番となるが、コスト面でそう頻繁にヘリを出動させるわけにはいかないだろう。だが、湾岸の都市などで活躍できる有望な消火手段が開発されたようだ。水路での移動、そして空中からの消火活動が実現したのである。

　アラブ首長国連邦（UAE）のドバイに導入された画期的な消防システム、その名も「Dolphin」。Dolphinの主要な要素は、高速ジェットボートと“水力ジェットパック”である。水力ジェットパックによって、消防士が宙に浮かび空中からの消火活動を可能にする。

　動画ではジェットボートに跨り、颯爽と出動する消防士の姿が描かれている。大都市の湾岸を水しぶきをあげながら高速航行してアッという間に事故現場に到着。車が炎上（煙幕で演出）している現場は海にかかる道路橋の上だ。

　足にジェットパックを装着しボートを降りた消防士は、ホースをつないでジェットパックとボートもつなぐ。そして橋の上で炎上する車のほうへと近づいていくのだ。橋の縁を見上げるところまできてからは、いよいよジェットパックを作動させてスルスルと垂直に浮上。抱えているホースの先を炎上する車に向け、汲み上げた海水を勢いよく放水。まるで近未来SF映画のワンシーンのような空中消火活動の模様が繰り広げられているのだ。

 
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