Twitterでも女優の“はるかぜちゃん”こと春名風花が「良すぎて何度も繰り返し読んでしまいました!!映画が見たくなったし、普段ジャンプを読んでいない人にも読んで欲しいし、映像でも見てみたいなと思いました」、『風の谷のナウシカ』のメーヴェをモデルに実機化して操縦するオープンスカイプロジェクトなどで知られるメディアアーティスト・八谷和彦が「今週のジャンプで連載含めて一番良かったコレ」と反応した。
ただし映画制作といっても、この『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』で題材としているのは自主制作でも実写である(そうしたマンガには細野不二彦の『あどりぶシネ倶楽部』(小学館・全1巻)などが知られているものの)。
本作の黒山は商業性や話題になることよりも、自身の作家性を追求したいタイプ(柊は自身の母親に関するドキュメンタリーを制作した)。そんなキャラクターたちを描いた作品が、日本最強のマンガ商業誌であり、掲載マンガが次々と実写映画化されている「週刊少年ジャンプ」に掲載されるというのも珍しい。
またアニメとは関係なさそうにも思えるが、いわゆる日本の“Anime”ではなく海外の“Animation”の作風に憧れる者にも刺さる本作。仮に連載となった場合でも、黒山が主軸であってほしい。商業方面を志す作品は多く、作り手が増えすぎて早晩チャンスを得られない、価格競争により単価が下がって食えないなどの話とは別に、理想と現実の間で揺れる学生の悩みに寄り添う作品としても期待できそうだからだ。
ちなみに『映像研には手を出すな!』の作者・大童は、サークル参加した「コミティア111」で編集部から声をかけられたことが連載の発端となったという。そして『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』の原作・マツキは集英社の「ストキンPro」で準キング受賞、作画・宇佐崎は新進の絵師として抜擢され、今回の掲載となった。いずれも自身の来歴を地で行くような(?)内容なだけに、今後の動向を見守っていきたい。
(取材・文/真狩祐志)
■『映像研には手を出すな!』
http://spi-net.jp/monthly/comic042.html
■少年ジャンプ公式サイト
http://www.shonenjump.com/j/
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