『黒執事』タナカのキャラクターモデルにも……執事役でおなじみの俳優・藤村俊二さんの訃報にアニメファンも悲しみの声

『黒執事』タナカのキャラクターモデルにも……執事役でおなじみの俳優・藤村俊二さんの訃報にアニメファンも悲しみの声の画像1藤村俊二オフィシャルサイト「O’hyoi & Sons.」より。

 1日、「おヒョイさん」の愛称で親しまれた俳優の藤村俊二さんが1月25日に、心不全のため亡くなっていたことがわかった。82歳だった。

 所属事務所の発表によれば、2015年12月に『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)を降板して以降、復帰を目指して療養していたが、最期は苦しむ様子もなく、穏やかに息を引き取ったという。

 藤村さんは、1934年生まれ。東宝芸能学校舞踊科を卒業後にイギリスやフランスに留学し、帰国後に振付師として人気番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)やレナウンのテレビCM『イエイエ』の振り付けを担当。とぼけたキャラクターと自虐とも取れるシュールな冗談で人気を集め、『ゲバゲバ90分』(日本テレビ系)や『ぴったし カン・カン』(TBS系)、先述の『ぶらり途中下車の旅』ではナレーションを務めるなど、バラエティ番組でも、ナレーションとしても活躍。

 また、おどけたキャラクターの中にも上品な雰囲気があることから、俳優としては老紳士的役や執事役を演じることが多く、実写映画版『デスノート』(06年)、『デスノート the Last name』(08年)では、Lの側近である紳士的な老人・ワタリを好演。「執事役が似合う芸能人」として話題が上がるほど、老紳士然とした役には定評があった。

 さらに、枢やなのマンガ『黒執事』(スクウェア・エニックス)に登場する執事・タナカのモデルになったことでも知られており、同作のアニメでは声優も担当。過去のインタビューで、「作者の方が僕をモデルにして、タナカという役を描いてくださったそうですから、タナカという役に負けないようにがんばりたいです。うまく『おヒョイ』がその中に出るように演じていきたいですね」と語っていた通り、ユーモアたっぷりに役を演じ、「黒執事のタナカさんは藤村さんしかない!」と、ファンから愛されてきた。

 それだけに突然の訃報に、映画・ドラマファンのみならず、アニメファンや業界関係者から悲しみの声が多数上がっている。特に、『黒執事』作者の枢やなはTwitter(@toboso_official)で、「タナカは幼少より憧れの老紳士であった藤村俊二さんをモデルに作ったキャラでした。アニメでは藤村さんご本人に声を吹き込んで頂き、これ以上ないほど光栄でした。藤村さんなくして今の黒執事はありません。本当にありがとうございました。心からご冥福をお祈り致します。【枢】」と感謝を綴っている。

 明るい人柄と味のある演技で見る人を魅了してきた藤村さん。ご冥福をお祈り申し上げます。

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