【アニメレビュー】今週も面白い、殺陣格好いい! ただサービスシーンがちょっと……アニメ『鬼平』第4話「血闘」レビュー!!

 それだけにおまさの初登場は、原作ファン的には期待が高まった状態で視聴したわけだが、総じてこの第四話も上出来だったように思う。相変わらずジャズ風な音楽は格好いいし、物語の展開も特にひっかるところはない。朴●美演じるおまさのトーンも色気がありながら、凛とした感じ、苦労してきた大人の女性(この頃、おまさはおそらく三十ちょい)といった風情になっていた。

 おまさが盗人たちに連れ去られるシーンでは、原作小説ではもっとエロい目に遭っていたような気もするが、表現的にはこれぐらい(=平蔵が障子の穴から盗人アジト内を盗み見るという描写で、不自然ではない感じで大事なところが墨ボカシ)でよかったように思うのだが――これまで高いレベルで安定していた作画力が、四話ではシーンによってはちょっとだが雑だったように感じられたのが、残念(たとえば、序盤のおまさが盗人一味を裏切ることを決意した、女中が口封じで殺されてしまうシーンとか)。

 一方で毎週のように言っているが、今週も殺陣シーンはすごかった。大人数で囲まれ、平蔵が初めてピンチらしいピンチを迎えるというシーンも、ケレン味溢れるアクションで見事描ききっていた。音楽も良かった。その殺陣と同じぐらいの気合で、おまさのお色気シーンや女中が犠牲になってしまうシーンも描いて欲しかった……。

 おまさも、平蔵の妻・久栄も、二話で登場した平蔵の初恋の人・おふさも、『鬼平犯科帳』に登場する主要女性キャラは、それぞれ重い過去を背負っていることが多い。それだけに、久栄もおまさやお順に対して優しいんだろうなと思うと、なかなか胸が詰まるものがあるが、次回の第五話「谷中・いろは茶屋」は、皆大好き、平蔵の配下の同心・木村忠吾にスポットが当たったエピソード。楽しめるお話になっていると思うので、期待したい。

 なお、今週の『鬼平』飯テロは、「これでノルマ達成!」とばかりに冒頭でいきなり登場。平蔵の夕食として描き出されたのは白米、辛子蓮根、焼き魚、味噌汁とスタンダードな献立で、こういったメニューのほうが贅沢なもののより、食欲を刺激されるんだよなと思った次第。来週はどんな江戸の飯が登場するのだろう……。
(文・馬場ゆうすけ)

女囚701号 さそり

女囚701号 さそり

梶さんといえば裕貴さんではなく、やっぱりく芽衣子さんですよね

【アニメレビュー】今週も面白い、殺陣格好いい! ただサービスシーンがちょっと……アニメ『鬼平』第4話「血闘」レビュー!!のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!