ドレス姿のモーヴにクールなジーンも赤面!? バカ王子(CV:宮野)も登場したアニメ『ACCA13区監察課』第3話レビュー

 さて、その一方で、クーデターの噂はドーワー王室にも届いていました。王室では王位継承権を持つシュヴァーン王子(CV:宮野真守)の成人記念式典が催されることになり、ACCAも13区すべての区長、支部長、5長官と中央会議の面々ら幹部たちの出席を求められます。そして、ジーンも監察課の代表として出席することになるが……というのが今回のあらすじ。

 今回初登場となったシュヴァーン王子は、「あれは“バカ王子”だ!」とモーヴ本部長が言っていた通り、期待を裏切らないバカっぷりを披露してくれました。「次の国王はこの僕だぞ?」「だって明日はお祖父様の引退。僕の王位継承が発表される、記念すべき日だよぉ?」って、頭の弱そうな発言を連発。まだ即位は決まっていないんだけどな……。宮野さんの演技も相まって、いかにも“愛せるバカ”って感じです(褒めてる)。

「ドーワーこそが平和のシンボルはドーワー家、我が一族、つまりボクだ!」とACCAの解体を標榜している彼だけに、国の将来を案じる人たちによってクーデターの動きが活発になっていますが、王子はまったく気にもとめていないみたい。そんな調子だし、彼の執事・マギーの目が死んでるのにも頷けます(察し)。マギーさん、いつもお疲れ様! でも、おバカ発言連発の王子と、その言葉にいちいちマジレスするマギーさん、2人のやりとりは絶妙で面白かったなぁ。

 さて、結局式典では、王子の即位は発表されず、有力者たちが大勢集められたからには、何か公示されるのでは? という心配もよそに、ただただ成人した王子をお祝いしただけでした。なぜ、大々的にACCAに召集をかけたのかは謎のまま……。相変わらず、ジーンには周りから疑いの目が向けられたままだし、ドーワー国王の枢機院長・クヴァルムも、彼を注視しているようす。この人もなんだかちょっと怪しげです。

 怪しいといえば、グロッシュラー長官とリーリウム長官。グロッシュラー長官は、裏でジーンの監視を遂行中のニーノと何やら密談(?)していたし、リーリウム長官は、ジーンに、「クーデターの噂を作り広めたのはグロッシュラーだと思う」「彼こそがクーデター派なんだ」「君は気付かないうちに奴の思惑に加担させられている」と告げます。さらには「国の平和のために力を貸してほしい」とも……。なんか裏がありそうな感じだし、まったく誰を信じていいのやら……。まぁ、それを聞かされた本人はいつもと変わらぬ様子でタバコを吸っていましたけど! それにしても、ジーンって本当に巻き込まれ体質だなぁ……。

 そういえば、記者でもあるニーノのお手伝いとしてドーワーに訪れたジーンの妹・ロッタちゃんのドレス姿も、お姫様みたいでかわいかったなぁ~! 王子が惚れちゃうのもわかる気がする! 今後は、同じくロッタちゃんラブな新入り巡査・レイルとの三角関係にも期待です!
(文/ICHIGO GYUUNYUU)

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